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株式新聞プレミアム=女性の健康課題、適切治療で経済効果2兆円―関連株をマーク

2024-02-21 16:09:00.0

 「女性特有の健康課題」への取り組みが注目されている。治療などに適切に取り組んだ場合の経済効果は2兆円程度とも試算されており、女性の社会進出に伴う潜在市場は大きい。

<「フェムテック」でエムティア有力>

 女性特有の健康課題には、更年期障害や月経痛、不妊治療などがある。経済産業省ではこれらが女性の労働生産性低下や離職、キャリア形成の阻害につながっていると指摘。年間3.4兆円程度の経済損失に相当すると試算している。

 一方、同省では適切な治療を行うことで、経済損失を最小限にとどめられるとみている。更年期障害の対策では年間約1.3兆円、妊活や不妊治療では3000億〜5000億円の効果が見込まれ、合計では2兆円程度の損失回避につながると推計。女性の健康を支える「フェムテック」のニーズは高まる。

 関連株では、女性向けの体調管理アプリを展開するエムティーアイ<9438>が有力。同社の法人向けフェムテックサービス「ルナルナ オフィス」は導入企業が増加しているほか、母子手帳アプリ「母子モ」も自治体への採用が進む。今9月期は大幅増益を計画し、株価は約2年半ぶりの高値を付けている。

 女性向けのヘルスケアアプリでは、カラダノート<4014>やエイチーム<3662>も浮上する。

<あすか製薬H、富士製薬>

 一方、女性特有の疾患の治療では、あすか製薬ホールディングス<4886>や富士製薬工業<4554>などをマークしたい。あすか製薬Hは子宮内膜症薬のほか、月経困難症治療や不妊治療を手掛ける。富士製薬も不妊治療薬や、更年期障害の領域に取り組む。

 このほか、ツムラ<4540>は更年期障害の症状を緩和する漢方薬を展開。電子体温計などのヘルスケア製品に強いオムロン<6645>や、フェムテック専門の企業情報サイトを展開するスカラ<4845>も注目だ。

提供:ウエルスアドバイザー社