ウエルスアドバイザーYouTubeチャンネル かんたんファンド検索 詳細条件でファンドを検索 ファンドの見直し

国内市況ニュース

日経平均、最高値接近後に上げ幅縮小、347円高と大幅続伸も=16日前場

2024-02-16 11:57:00.0

 日経平均株価は16日前場、前日比347円高の3万8505円と大幅に続伸して引けた。TOPIX(東証株価指数)は同32ポイント高の2624ポイントで、いずれも取引時間ベースで約34年ぶりの高値水準に付けている。

 前日に終値ベースで3万8000円台を回復していた日経平均は、この日も米株高を追い風に旺盛な買いに支えられスタート。ほどなく3万8865円(前日比707円高)まで上昇し、終値ベースの史上最高値(3万8915円)まで50円に迫った。

 前日発表の米1月小売売上高の落ち込みを受けて米長期金利が低下し、円安が維持されたことも、輸出株の追い風となった。この日の午前11時台には、円安・ドル高に警戒感を示す鈴木財務相の発言が伝わったものの、為替相場への影響は限定的だった。

 一方、午前10時ごろには株価指数先物にまとまった売りが入り、日経平均は上げ幅を縮小した。半導体関連のSCREENホールディングス<7735>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などが値を消した。市場では、「高騰した半導体関連を売り、出遅れ銘柄に資金を移す動きもみられる」(ネット系証券)との声が聞かれた。

 東証プライム市場の出来高は11億6136万株、売買代金は3兆7151億円の大商い。全体の86%に相当する1418銘柄が値上がりし、213銘柄が下落。変わらずは26銘柄だった。

 業種別では金属製品を除く32業種が上昇した。原油高も支援材料に出光興産<5019>、コスモエネルギーホールディングス<5021>などの石油石炭製品や、INPEX<1605>などの鉱業が高い。保険や不動産、サービス業も大きく上げている。金属製品は前日に決算を発表したSUMCO<3436>が逆行安している。

 個別では、セグエ<3968>や三井E&S<7003>、大幸薬品<4574>、アイネット<9600>、日本マイクロニクス<6871>などが高く、トレンドマイクロ<4704>、リンクアンドモチベーション<2170>、さくらインターネット<3778>、ピジョン<7956>などが売られている。

提供:ウエルスアドバイザー社