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国内市況ニュース

日経平均は309円安と大幅続落、米ハイテク株下落が重し―円強含みで下げ幅拡大の場面も=8日前場

2023-09-08 11:52:00.0

 8日前場の日経平均株価は前日比309円77銭安の3万2681円31銭と大幅続落。朝方は、売りが先行した。7日の米国株式市場でハイテク株が下落し、投資家心理の重しとなった。円が強含むとともに先物主導で日経平均は下げ幅を拡大し、一時3万2535円58銭(前日比455円50銭安)まで下押しした。その後は、円伸び悩みもあって、いったん下げ渋ったが、戻りは限定された。なお、この日算出の日経平均先物・オプション9月限メジャーSQ(特別清算指数)の市場推定値は3万2921円39銭。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035>の92円強を筆頭にファストリテ<9983>が43円弱、ダイキン<6367>が17円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、非鉄金属、電機、精密など28業種が値下がりし、電気・ガス、証券商品先物、石油石炭製品株など5業種が値上がりした。東証プライム銘柄の73.2%が下落した。

 東証プライムの出来高は9億7959万株、売買代金は2兆4908億円。騰落銘柄数は値上がり407銘柄、値下がり1344銘柄、変わらず83銘柄。

 市場からは「きのうは日経平均3万3000円を維持でず、短期筋が米ハイテク株安をにらみ売りを強めてきた。(中国政府による米ハイテク企業への規制強化など)米中対立が懸念されるなか、来週は米8月CPI(消費者物価指数)の発表を控えており、動きづらい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、三井松島HD<1518>などの鉱業株が軟調。古河電工<5801>、フジクラ<5803>、DOWA<5714>などの非鉄金属株も安い。ファナック<6954>、ソニーG<6758>、京セラ<6971>、安川電機<6506>などの電機株も売られた。オリンパス<7733>、東精密<7729>、テルモ<4543>などの精密株も値を下げた。東レ<3402>、帝人<3401>などの繊維製品株や、SUMCO<3436>、三和HD<5929>などの金属製品株もさえない。

 半面、東電力HD<9501>、関西電力<9503>、九州電力<9508>などの電気・ガス株が堅調。大和証G<8601>、松井証<8628>などの証券商品先物株も引き締まった。石油石炭製品株では、出光興産<5019>が高い。

 個別では、サンケン<6707>、サイバー<4751>、サニーサイド<2180>などの下げが目立った。半面、ビューティガレージ<3180>、ラクスル<4384>、Ubicom<3937>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社