ウエルスアドバイザーYouTubeチャンネル かんたんファンド検索 詳細条件でファンドを検索 ファンドの見直し

国内市況ニュース

日経平均は131円安と反落、日銀のYCC柔軟化決定をめぐり乱調―一時850円超安=28日後場

2023-07-28 15:26:00.0

 28日後場の日経平均株価は前日比131円93銭安の3万2759円23銭と反落。昼休みの時間帯に日銀は金融政策決定会合でYCC(イールドカーブ・コントロール、長短金利操作)の運用を柔軟化すると決定した。直後は円伸び悩みあって買い戻しを誘い、日経平均は急速に下げ渋り、後場早々に3万2846円97銭(前日比44円19銭安)まで引き戻す場面があった。ただ、再び円高に傾くとともに先物主導で下げ幅を拡大し、一時3万2037円55銭(前日比853円61銭安)まで下押しした。一巡後は改めて大きく切り返したが、3万2800円台に戻した後は上値が重くなった。前場は、YCCの柔軟化を議論するとの報道を受け、円高が進行、27日の米国株安も重しとなり、軟調に推移していた。

 日経平均マイナス寄与度では、オムロン<6645>の27円強を筆頭にファナック<6954>が15円強、KDDI<9433>が9円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、食料品、鉄鋼など19業種が値下がりし、銀行、保険、ゴム製品など14業種が値上がりした。東証プライム銘柄の55.4%が下落した。

 東証プライムの出来高は24億5633万株、売買代金は5兆7000億円と大きく膨らんだ。騰落銘柄数は値上がり757銘柄、値下がり1018銘柄、変わらず58銘柄。

 業種別では、関西電力<9503>、中部電力<9502>、東ガス<9531>などの電気・ガス株が下落。味の素<2802>、サントリBF<2587>、アサヒ<2502>などの食料品株も安い。日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株や、三井不<8801>、三菱地所<8802>、東建物<8804>などの不動産株も値を下げた。日産自<7201>、トヨタ<7203>、マツダ<7261>、日野自<7205>などの輸送用機器株や、アドバンテスト<6857>、ソニーG<6758>、キヤノン<7751>、富士通<6702>などの電機株も売られた。

 半面、りそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、三井住友<8316>などの銀行株が上昇。第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、かんぽ生命<7181>などの保険株も買われた。ブリヂス<5108>、バンド化<5195>などのゴム製品株も高い。

 個別では、フューチャー<4722>、ヤクルト<2267>、北陸電工<1930>などの下げが目立った。半面、相鉄HD<9003>、シンプレHD<4373>、アマノ<6436>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社