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 「投資信託」の知って得するポイント

■ 純資産額がどんどん減っていて心配。売ったほうがいいのかな?


 「純資産額」は、投資信託の「基準価額」同様、毎日計算され、発表されています。「純資産額」はどのようなときに増えたり減ったりするのでしょうか?どんどん減っている場合、解約した方がよいのでしょうか?


純資産額が減っているからといって、あわてて解約する必要はありません。まずは、投資対象の値下がりによる減少なのか、みなさんからの解約による減少なのかを確認しましょう。

 「純資産額」は、いわば投資信託の規模です。投資信託は運用会社によって集められたみなさんのお金を株式や債券などに形を変えて日々運用しています。そのため、解約などが出て投資信託の信託財産が減ったり、運用している株式や債券が値下がりしたときに純資産額は減少します。

 さて、純資産額が急激に減少している場合、みなさんのお金の出入りによるものなのか、もしくは投資対象の値下がりなのかを把握しましょう。純資産額の減少とともに基準価額も下落していたら投資対象の値下がり、または分配金の支払いによる減少、純資産額が大きく減少しているのに基準価額が大きく下落していない場合は換金による減少の可能性がそれぞれあります。


(1) 基準価額が低下するとともに純資産額も減少しているケース
 基準価額が下落するとともに純資産額も減少している場合についてですが、大きな値下がりの場合、たいてい運用会社のホームページにアクセスすると、その要因や今後の見通しなどが記載された臨時レポートが掲載されています。まずは、どのような状態なのか、今後の見通しはどうなのかを把握しましょう。
 短期的な値動きであればあわてる必要はありませんが、長期的に類似ファンドに比べて運用成績が見劣りするようであったり、想定よりも値動きが大きいと判断した場合は換金も検討する必要があるでしょう。


(2) 基準価額は下落していないが純資産額のみが減少しているケース
 基準価額が大きく下がっていないにもかかわらず純資産額が大きく減少している場合は注意が必要です。余りにも規模が小さくなる場合、運用に支障が出ることもあります。投資信託説明書には中途償還となりうる最低口数が記載されています。この金額に近づいてくるようであれば、時価総額の大きい投資信託への乗り換えも考えましょう。なお、分配金が出ても純資産額は減少します。直前に多額な分配金が出ていないか確認してみましょう。