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■ 「信託財産留保額」ってなに?


 投資信託にかかる費用として、買うときの「販売手数料」、持っている間の「信託報酬」が費用の主なものですが、そのほかにも売るときのコストとして「信託財産留保額」があります。さて、「信託財産留保額」とはどのような費用なのでしょうか?


「信託財産留保額」とは投資信託を途中で売るときに、他の投資家の為に投資信託内においておくペナルティです。

 信託財産留保額は、手数料のように運用会社や販売会社の収益とならず、売却時のペナルティとして投資信託に残す財産をいいます。

 みなさんのお金は今、投資信託という袋のなかで、株式や債券に形を変えています。ここから換金しようとすると、すぐにお金が出てくるわけではなく、株式や債券を売ってお金にすることが必要となります。ところが株式や債券を売るのに、手数料がかかったり、売りたくないタイミングに売って損をしたり、いろいろな「費用」が発生します。この「費用」を、投資信託を持ち続けている人だけで配分するのは不公平です。そこで解約する人は「ペナルティ」(=信託財産留保額)を支払ってもらおうという制度が、信託財産留保金制度なのです。この留保額はその後、基準価額や分配金に反映されます。

 運用する側から見ても、頻繁に解約されると安定的な運用ができなくなります。信託財産留保金制度は短期売買をできるだけなくし、投資信託の運用を安定させる意味もあります。

 なお、信託財産留保金制度をとっているかどうかは投資信託ごとに異なりますので、「投資信託説明書」などで購入前に確認しておきましょう。