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■ 債券で運用するのに「株式投資信託」と書いてあるけど、どうして?


 投資信託は運用対象によって大きく、株式で運用する株式投資信託と債券で運用する公社債投資信託に分けられます。ただ、なかには債券で運用するのに「株式投資信託」と書いてあるものがあります。これはどうしてでしょうか?


株式が1株でも組入れることができる投資信託は、実際に株式を組み入れていなくても「株式投資信託」に分類されます。

 日本では、税法の規定により、株式が1株でも組み入れができることになっているものは「株式投資信託」に分類されます。このため、例えば「ニッセイ/パトナム・インカムオープン」のように、株式を組み入れることのない、事実上、「債券型」といえる投資信託も「株式投資信託」の分類に入るのです。

 でも、どうして株式を組み入れることにしているのでしょうか?実は、「株式投資信託」にするメリットがあるのです。


●株式投資信託の方が運用する側は便利?
こうした「名目だけの株式投資信託」が増える理由として、運用する側(運用会社)の利便性があげられます。実は、「株式投資信託」なら基準価額が元本(10,000円)を割れていても販売(追加設定といいます)できますが、「公社債投資信託」は元本割れを起こすと販売(追加設定)できなくなるという問題がありました。運用する側はこうした制度上の問題を避けるために債券だけで運用していても株式投資信託に分類する場合が多いのです。