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日経平均は197円高と4日ぶり反発、長期金利上昇で一時伸び悩むも急速に持ち直す=12日前場

2023-09-12 11:52:00.0

 12日前場の日経平均株価は前日比197円95銭高の3万2665円71銭と4営業日ぶりに反発。朝方は、買いが先行した。11日の米国株式市場では、追加利上げへの警戒感が和らぎ、主要株価指数がそろって上昇。円安・ドル高も支えとなり、日経平均は前場早々に3万2749円35銭(前日比281円59銭高)まで上伸した。一巡後は長期金利の上昇が重しとなり、いったん伸び悩んだ。長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは0.720%(前日比0.015%高)に上昇し、相対的な割高感が意識されやすいグロース(成長)株の一角などが軟化し、一時3万2486円48銭(同18円72銭高)まで押し戻された。ただ、売りは続かず、その後は先物買いを交え、前引けにかけて急速に持ち直した。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983>の41円強を筆頭にソフバンG<9984>が33円強、KDDI<9433>が13円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、医薬品、輸送用機器、繊維製品、ゴム製品など26業種が値上がりし、鉄鋼、保険、卸売など7業種が値下がりした。東証プライム銘柄の65.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は7億2702万株、売買代金は1兆7731億円。騰落銘柄数は値上がり1202銘柄、値下がり566銘柄、変わらず67銘柄。

 業種別では、住友ファーマ<4506>、武田薬<4502>、協和キリン<4151>などの医薬品株が上昇。トヨタ<7203>、日産自<7201>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>などの輸送用機器株も高い。帝人<3401>、デサント<8114>などの繊維製品株や、住友ゴム<5110>、ブリヂス<5108>、TOYO<5105>などのゴム製品株も堅調。NTTデータ<9613>、トレンド<4704>などの情報・通信株も値を上げ、マルハニチロ<1333>、サカタのタネ<1377>などの水産・農林株も引き締まった。

 半面、JFEHD<5411>、神戸鋼<5406>、日本製鉄<5401>などの鉄鋼株が軟調。SOMPOH<8630>、T&DHD<8795>、MS&AD<8725>などの保険株や、三井物<8031>、伊藤忠<8001>、住友商<8053>などの卸売株も安い。りそなHD<8308>、コンコルディ<7186>、セブン銀行<8410>などの銀行株も売られた。

 個別では、宮越HD<6620>、正栄食<8079>、芦森工<3526>などが値上がり率上位。半面、ネクステージ<3186>がストップ安となり、TOWA<6315>、泉州電業<9824>などの下げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社