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国内市況ニュース

日経平均は69円安と7日ぶり反落、一時3万3000円回復も利益確定売りに軟化=5日前場

2023-09-05 11:53:00.0

 5日前場の日経平均株価は前日比69円18銭安の3万2870円00銭と7営業日ぶりに反落。4日の米国株式市場が休場で、手掛かり材料に乏しいなか、きのうの好地合いを引く継ぐ形で日経平均は寄り付き後まもなく3万3002円59銭(前日比63円41銭高)を付け、取引時間中では約1カ月ぶりに3万3000円台に乗せた。ただ、一巡後は、心理的なフシ目到達や、きのうまでの6連騰で短期的な過熱感から利益確定売りに軟化し、一時3万2784円32銭(同154円86銭安)まで下落した。その後、下げ渋ったが、戻りは限定された。時間外取引で米株価指数先物が安く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとして意識された。

 日経平均マイナス寄与度では、アドバンテスト<6857>の22円強を筆頭に第一三共<4568>、ファストリテ<9983>が8円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、石油石炭製品、保険、銀行など29業種が値下がりし、精密、不動産など4業種が値上がりした。東証プライム銘柄の58.5%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億5853万株、売買代金は1兆7230億円。騰落銘柄数は値上がり664銘柄、値下がり1073銘柄、変わらず96銘柄。

 市場からは「日経平均3万3000万円近辺は売りが出やすい水準だ。米株先物さえず、今晩の米株安が警戒されたほか、香港・上海株安も売りを誘う要因となっている。ただ、週末8日のメジャーSQ(特別清算指数)算出に向けては下値は限定的とみられる」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ファイナンス観測報道が先行(前引け後に正式発表)したJFEHD<5411>や、日本製鉄<5401>、大同特鋼<5471>などの鉄鋼株が軟調。出光興産<5019>、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株も安い。T&DHD<8795>、SOMPOH<8630>、MS&AD<8725>などの保険株や、りそなHD<8308>、みずほ<8411>、三井住友<8316>、コンコルディ<7186>などの銀行株も売られた。日産自<7201>、トヨタ<7203>、SUBARU<7270>、いすゞ<7202>などの輸送用機器株も値を下げた。

 半面、オリンパス<7733>、HOYA<7741>などの精密株が堅調。住友不<8830>、三井不<8801>、三菱地所<8802>などの不動産株も高い。バンナム<7832>、コクヨ<7984>などのその他製品株も引き締まり、ニトリHD<9843>、イオン<8267>などの小売株も値を上げた。

 個別では、イーレックス<9517>、ソシオネクス<6526>、明治電機<3388>などの下げが目立った。半面、TOB(株式公開買い付け)対象の星光PMC<4963>(監理)がストップ高カイ気配となり、OKI<6703>、ラクーンHD<3031>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社