投資信託講座
金融商品を選ぼう
投資信託の買い方
■ 買うタイミングはどうやって決めたらいいの?
投資信託の「基準価額」は、毎日変化しますが、株式のように、買ったり売ったりする時の値段を決めることができません。「もしかしたらもっと値段が下がるかもしれない」、「明日はもっと値段が上がってしまうのでは?」などと不安になってしまうこともあるでしょう。ではどのタイミングで買ったらよいのでしょうか。
投資信託は、長期的な資産運用に適した投資商品です。上手に長期投資をするためには、タイミングを見計らって一度にすべての資金を投入するのではなく、何回かに分けて買う方法が効果的です。
たしかに、値上がりする前に買って、値下がりする前に売ることができれば利益は大きくなりますが、いつ、どのタイミングで市場が動くのかを的確に予想することは、たとえ専門家であってもとても難しいことです。しかも、長期投資を前提に考えれば、数日間の基準価額の変化は、さほど大きな違いではありません。
また、投資信託は、「利益を最大にする」のではなく、「リスクをできるだけ少なくしながら、利益も追求する」姿勢で臨むことが望ましい商品です。そこで、リスクを分散させる方法として、「積み立て」を利用しましょう。これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる投資手法を利用した買い方です。
●「ドルコスト平均法」とは
あらかじめ投資金額を決めて、定期的に投資する方法、いわゆる「積み立て」です。一定の時期に一定の金額を積み立てることから、買える「口数」は、「基準価額」が高いときには少なく、低いときは多くなるため、平均購入価額を安く維持することができます。