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■ 運用実績を確認しよう!

 投資信託を持っていると、気になるのが投資信託の成績です。これを運用実績といいます。購入当初は、日々変わる基準価額を見ているだけで、どれくらい値上がり(値下がり)したか何となくイメージができますが、年数がたち、何度も分配金が出たりするうちにだんだんつかみづらくなってしまいます。少し上級者向けですが、実践編として運用実績をみる項目(指標)をあげてみましょう。

トータルリターン:どれだけ値上がり(値下がり)したか
標準偏差:どれだけ値動きが大きかったか
シャープレシオ:リスクに見合ったリターンを獲得しているか

ウエルスアドバイザーのホームページには、約5,400本の投資信託の運用実績に関する情報が掲載されています。このページを利用してみましょう。

(1)トータルリターン

対象期間に投資信託がどれだけ値上がり(値下がり)したかを表したものです。

 トータルリターンとは、対象期間に投資信託がどれだけ値上がり(値下がり)したかを表したものです。期間中に支払われた分配金も含めたうえでの基準価額の変化率ともいえます。ウエルスアドバイザーでは分配金(税引き前)は再投資されたものと仮定して計算しています。また、1年を超えるトータルリターンは1年あたり(複利計算)に換算しています。なお、投資信託を売買する際に支払う諸手数料は考慮されていないので、数値をそのまま受け取らないように注意しましょう。
分配金の加え方・年率で計算しているかどうか、手数料の処理などは、計算する期間でまちまちです。違う出所の数値を比較する場合は注釈の説明をよく読みましょう。

(2)標準偏差

値動きの大きさ(リスク)を表したものです。この数値が高いほど、投資信託の値動きが大きくなります。

 標準偏差とは、値動きの大きさを表した指標です。一般的には「リスク」と呼ばれ、1年当たりの値動きを示します。「σ」(シグマと読みます)という文字で表記されることもあります。平均値からの乖離が大きいほど標準偏差は大きくなるので、標準偏差が大きいファンドほど値動きが激しいファンドといえます。

(3)シャープレシオ

投資信託の効率性の高さを表したものです。リスクに見合ったリターンを獲得しているかを表します。

 投資信託の「効率性」を表します。では「効率性」とはなんでしょうか?投資信託はリターンが単純に高ければいいということではありません。投資信託のリターンが高くても、ファンドマネジャーが大きなリスクの代償として得た結果であるかもしれないからです。シャープレシオはリスクに見合ったリターンを獲得しているかどうかを表す指標です。数値が大きいほど、リスクに比べ大きなリターンを得ることに成功したとみなされ、「運用効率」のよい運用が行われたということになります。

 このほか、例えばウエルスアドバイザーのファンドレーティングのように視覚的に(★の数で)投資信託の良し悪しを表現する方法もあります。これらは、さまざまな運用評価機関で行なわれていることですが、評価機関によって評価している対象やその評価方法は大きく異なることから、その意味もきちんと押えておくことが大切です。

その他にも、
 ・運用方針と実際の運用にズレはないか?
 ・「トータルリターン」は、「ベンチマーク」と比べてどうだったか?
 ・投資している対象に偏りはないか?
 ・運用担当者や運用体制に変化はないか?
といった点にも気にとめてみると、客観的に運用実績を見ることができます。