ウエルスアドバイザーYouTubeチャンネル かんたんファンド検索 詳細条件でファンドを検索 ファンドの見直し

ファンドニュース

新NISAの成長投資枠の対象ファンドとしてインド株インデックスファンドのラインナップが拡大中

2024/02/06 18:48

 三菱UFJアセットマネジメントは、インドを代表する株価指数である「NIFTY50(配当込み、円ベース)」に連動するインデックスファンド「eMAXIS インド株インデックス」を2月22日に新規設定し、運用を開始する。インド株式市場は年初来のパフォーマンスは横ばいだが、1月15日に「NIFTY50」も、もう一つの代表的なインデックスである「SENSEX30」も史上最高値を更新するなど、依然として好調な値動きを続けている。昨年(2023年)から設定が続いているインド株インデックスファンドも、現地株価の上昇を映して好調なパフォーマンスを刻んでいるところだ。ただ、優れたパフォーマンスに対して、残高はトップの「iFreeNEXT インド株インデックス」で約850億円程度と、米国「S&P500」や日本の「日経225」に連動するインデックスファンドなどと比較すると規模が小さい。新規ファンドの設定によって、一段の関心を呼び込めるか注目される。

 インド株インデックスファンドは、設定が比較的新しいこともあり、先進国と比較して投資先としてのハードルが上がる新興国市場に投資するという点を考慮すると、運用コストを抑えた商品が並んでいる。残高1位の「iFreeNEXT インド株インデックス」は2023年3月の設定で信託報酬率は年0.473%(税込み)という水準だ。これがベースとなって8月に「auAM nifty50インド株インデックス」が同0.4675%で設定され、翌9月に「SENSEX30」に連動する「SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド」が同0.4638%で設定された。そして、昨年12月には、インド株インデックスファンドの中で、最も信託報酬率が低い「SMTAMインド株式インデックス・オープン」が同0.308%で設定されている。

 現在のところ、先進国株式インデックスファンドは、米国「S&P500」に連動するインデックスファンドで年0.057%、新興国も含む全世界株式(オール・カントリー)のインデックスファンドでも年0.056%などと年0.05%台に低下。日本の「日経225」や「TOPIX(東証株価指数)」では年0.11%台、また、新興国株式インデックスファンドでは年0.14%台などと年0.1%台の水準になっている。ただ、最低水準のインデックスファンドを除けば、新興国株式市場に投資するインデックスファンドの信託報酬の水準は0.4%〜0.8%台の水準にある。現在ラインナップされているインド株インデックスファンドは、新興国株のインデックスファンドとしては最も低い水準を実現したファンド群といえる。

 新ファンド「eMAXIS インド株インデックス」の信託報酬率は年0.44%(税込み)であり、一番低い水準ではないが、既存のファンドの水準と比較すると十分に低い信託報酬率になっている。インド株式市場は、インド経済の成長力の高さを背景に今後も高いパフォーマンスが期待されている。徐々にラインナップが拡充する中、今後の成長が期待される。また、ここで取り上げたファンドは、すべて新NISAの成長投資枠の対象ファンドとしてリストアップされている。新NISAを使った長期投資の対象ファンドとしても今後、存在感を増していくと考えられる。(表は、新NISA成長投資枠の対象になるインド株インデックスファンド)