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ファンドニュース

つみたてNISA採用ファンドのプラスリターン獲得率、「10年リターン」では100%

2023/05/30 19:27

 金融庁は5月26日、三井住友DSアセットマネジメントの「三井住友・NYダウ・ジョーンズ・インデックスファンド(為替ノーヘッジ型)」(愛称:NYドリーム)をつみたてNISA対象ファンドに追加した。同ファンドは、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(円換算ベース)」をベンチマークとするインデックスファンド。今回の追加により、対象ファンドは、指定インデックス投資信託192本、指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)28本、上場株式投資信託(ETF)8本の合計228ファンドとなる。

 つみたてNISA採用ファンドのうち、プラスのリターンを確保できているファンドの割合を確認した。具体的には、現採用228ファンドのうち、米国籍ETF1ファンド及び2023年4月設定の1ファンドを除く226ファンドを対象に、2023年4月末時点の過去1年間、3年間(年率)、5年間(年率)、10年間(年率)のリターンがプラスとなったファンドの割合を算出した。

 過去1年間では、リターンのある220ファンドのうち177ファンドがプラスリターンを獲得し、割合は80.5%(=177/220)となった。以下、3年間ではリターンのある199ファンド中197ファンド、5年間ではリターンのある175ファンドのうち173ファンド、10年間ではリターンのある56ファンド全てがプラスのリターンとなり、プラスの割合は、順に99.0%(=197/199)、98.9%(=173/175)、100%(=56/56)となった。

 次に、つみたてNISA対象ファンドを含む全国内公募追加型株式投信(以下、全ファンド)を対象に確認したところ、過去1年間では、リターンのある5318ファンドのうち2762ファンドがプラスのリターンとなり、割合は51.9%(=2762/5318)となった。以下、3年間はリターンのある4674ファンド中4057ファンド、5年間はリターンのある4133ファンド中3349ファンド、10年間はリターンのある2176ファンド中1966がプラスのリターンとなり、プラスの割合は、順に86.8%(=4057/4674)、81.0%(=3349/4133)、90.3%(=1966/2176)となった。

 つみたてNISA対象ファンド、全ファンドともに、過去1年間の割合が最も低くなる一方で、過去10年間が最も高くなっており、長期投資の有効性が示されている。また、つみたてNISA対象ファンドは全期間において全ファンドを上回っている。過去10年間の世界の株式市場が概ね右肩上がりであったことは、インデックスファンドが多いつみたてNISA採用ファンドの支援材料になったと見られるが、その点を踏まえても、過去10年間のプラスリターン獲得率が100%である点は、つみたてNISA採用ファンドを、長期積立投資に適したファンドとして評価する材料となろう。