ファンドレーティング情報
「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」が37カ月ぶりの5ツ星、グローバルでの活躍を見込む国内企業に厳選投資
2025-02-19
ウエルスアドバイザーでは毎月、原則として運用実績3年以上の国内公募追加型株式投信を対象にファンドレーティングを付与している。2025年1月末時点でレーティング付与対象ファンドは4,442本と前月から11本減少した。このうち同月末時点において純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は3,404本あり、その内訳はレーティング新規13本、上昇208本、変わらず2,989本、低下194本となった。以下、同条件でレーティングが5ツ星に上昇したファンド、及び運用開始から3年が経過してレーティングが初めて付与されたファンドの中から、注目のファンドを取り上げる。
「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」、10年トータルリターンはカテゴリー内上位6%
レーティングが5ツ星に上昇したファンドは44本ある。今回は、スパークス・アセット・マネジメントの「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」(愛称:厳選投資)を取り上げる。レーティングは前月の4ツ星から上昇し、2021年12月以来37カ月ぶりの5ツ星となった。
同ファンドは、国内企業の中から、高い技術力やブランド力があり今後グローバルでの活躍が期待できる「新・国際優良企業」20社程度の株式に厳選して投資する。2025年1月末時点で23銘柄を組み入れており、組入比率上位銘柄は、『セブン&アイ・ホールディングス』15.3%、『オリックス』12.4%、『ソニーグループ』8.1%となっている。
同月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は12.91%と、カテゴリー「国内大型グロース」平均を3.36%上回り、カテゴリー内上位6%(118本中6位)となっている。
(図表)「スパークス・新・国際優良日本株ファンド 」のレーティングの推移

※期間:2011年3月~2025年1月
「日本株式エクセレント・フォーカスファンド」は新規4ツ星、3年トータルリターンはカテゴリー内上位10%
レーティングが初めて付与された13ファンドの中で、5ツ星を獲得したファンドは1本あったが、「ターゲットイヤー型」ファンドであるため、取り上げない。代わりに4ツ星となった3本の中から、三井住友トラスト・アセットマネジメントの「日本株式エクセレント・フォーカスファンド」を取り上げる。
同ファンドは実質的に、長期にわたって持続的に企業価値を高められると判断した国内企業の株式に厳選して投資し、ベンチマークであるTOPIX(東証株価指数)(配当込み)に対する超過リターンを目指す。2025年1月末時点で48銘柄を組み入れており、組入比率上位銘柄は、『三越伊勢丹ホールディングス』5.22%、『三菱UFJフィナンシャル・グループ』4.82%、『川崎重工業』4.63%となっている。
同月末時点の過去3年間のトータルリターン(年率)は17.70%とカテゴリー「国内大型グロース」平均を3.36%上回り、カテゴリー内上位10%(192本中19位)となっている。
ファンドレーティングとは
ウエルスアドバイザーでは、3年以上の運用実績を有するファンド(注1)に対して、定量データに基づき5段階のファンドレーティングを付与している。具体的には、あるファンドが同じカテゴリー(「国内大型ブレンド」など)に属するファンド群と比較して、運用効率(シャープレシオ:注2)が高ければ星の数が多くなる仕組みで、最上位は5ツ星である。レーティングは、直近3年間、5年間、10年間のほか、それらのより長期のレーティングが重視されるよう加重平均した「総合」を公表している。
注1:国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向けファンド及びラップ口座専用ファンド、ETF等を含む)が対象。
注2:リスク調整後のリターンを計る指標。2つのファンドが同じリターンであれば、リスク(リターンのブレ幅)が小さい方がシャープレシオの値が高くなる。同様に、同じリスク(〃)であれば、リターンが高い方がシャープレシオの値が高くなる。厳密には、弊社が独自に算出する「カテゴリー内リターン」と「カテゴリー内リスク」によってリスク調整後のリターンのスコアを測定し、レーティングを付与している。