ファンドレーティング情報
「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」が20カ月ぶりの5ツ星、高収益・高成長見込むインド消費関連企業に投資
2024-10-11
ウエルスアドバイザーでは毎月、原則として運用実績3年以上の国内公募追加型株式投信を対象にファンドレーティングを付与している。2024年9月末時点でレーティング付与対象ファンドは4,450本と前月から24本減少した。このうち同月末時点において純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は3,383本あり、その内訳はレーティング新規12本、上昇162本、変わらず3,021本、低下188本となった。以下、同条件でレーティングが5ツ星に上昇したファンドを取り上げる。なお、運用開始から3年が経過してレーティングが新規に付与された12本の中に5ツ星はなかったため、今回は取り上げない。
「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」、10年トータルリターンはカテゴリー内第2位
レーティングが5ツ星に上昇したファンドは30本ある。今回は、イーストスプリング・インベストメンツの「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」とアライアンス・バーンスタインの「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」(=AB・米国成長株投信Dコース(H無) 予想分配金)を取り上げる。レーティングは両ファンドともに前月の4ツ星から上昇し、「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」は2023年1月以来20カ月、「AB・米国成長株投信Dコース(H無) 予想分配金」は2024年5月以来4カ月ぶりの5ツ星となった。
「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」は、外国籍ファンドへの投資を通じて、実質的に、インド上場の消費関連企業の株式に投資する。高収益・高成長が続くと見込まれる銘柄を選択する。外国籍ファンドの運用は、イーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドが手掛ける。
ポートフォリオは2024年8月末時点で79銘柄を組み入れている。組入上位業種は、銀行16.6%、自動車・自動車部品14.6%、医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス14.6%など、組入銘柄上位は、家庭用品やパーソナルケア用品の『ヒンドゥスタン・ユニリーバ』6.1%、医薬品メーカーの『サン・ファーマシューティカル・インダストリーズ』5.9%、通信サービスの『バルティ・エアテル』5.9%などとなっている。
2024年9月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は14.31%と、カテゴリー「国際株式・インド(為替ヘッジなし)」平均を2.62%上回り、カテゴリー内上位8%(25本中2位)となっている。
(図表)「イーストスプリング・インド消費関連ファンド 」のレーティングの推移

※期間:2011年5月~2024年9月
「AB・米国成長株投信Dコース(H無) 予想分配金」、10年トータルリターンはカテゴリー内上位6%
「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は実質的に、高い利益成長もしくは持続的な利益成長の可能性が高いと判断した米国企業の株式に投資する。
ポートフォリオは2024年8月末時点で52銘柄を組み入れている。組入上位業種は、情報技術30.0%、ヘルスケア19.8%、一般消費財・サービス14.4%、組入上位銘柄は『マイクロソフト』8.4%、『アマゾン・ドット・コム』6.4%、『エヌビディア』6.4%などとなっている。
2024年9月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は17.77%とカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均を6.51%上回り、カテゴリー内上位6%(91本中5位)となっている。
ファンドレーティングとは
ウエルスアドバイザーでは、3年以上の運用実績を有するファンド(注1)に対して、定量データに基づき5段階のファンドレーティングを付与している。具体的には、あるファンドが同じカテゴリー(「国内大型ブレンド」など)に属するファンド群と比較して、運用効率(シャープレシオ:注2)が高ければ星の数が多くなる仕組みで、最上位は5ツ星である。レーティングは、直近3年間、5年間、10年間のほか、それらのより長期のレーティングが重視されるよう加重平均した「総合」を公表している。
注1:国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向けファンド及びラップ口座専用ファンド、ETF等を含む)が対象。
注2:リスク調整後のリターンを計る指標。2つのファンドが同じリターンであれば、リスク(リターンのブレ幅)が小さい方がシャープレシオの値が高くなる。同様に、同じリスク(〃)であれば、リターンが高い方がシャープレシオの値が高くなる。厳密には、弊社が独自に算出する「カテゴリー内リターン」と「カテゴリー内リスク」によってリスク調整後のリターンのスコアを測定し、レーティングを付与している。