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来週の東京外国為替市場見通し=米4月CPIに注目

2024-05-10 16:31:00.0

予想レンジ:1ドル=154円00銭−158円00銭

 5月6−9日のドル・円は上昇した。6日は東京とロンドン市場が休場の中、円売りが優勢となるが、前週の為替介入と思われる動きが落ち着き、ドル・円は上昇。7日は植田和男日銀総裁が「円安で今後基調的物価情勢にどういう影響が出てくるか注意深く見ていく」と述べ、円安について踏み込んだ発言がなかったことで円売りが加速。さらにNY時間にカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が政策金利据え置き長期化の可能性を示すと、米10年債利回りの上昇と共にドル円は上伸。8日は衆院での植田総裁や鈴木財務相の発言に目新しい内容はなく円売りが進む。9日は4月の日銀金融政策決定会合の主な意見が公表され、日銀のスタンスへの思惑からドル・円はもみ合いとなったが、一巡後は円売りが優勢となり、ドル円は156円近くまで上昇。しかし、その後は米新規失業保険申請件数が予想を上回ったことで米10年債利回りが低下し、ドル・円も軟化した。

 17日までに発表される米国の経済指標では、5月ミシガン大学消費者信頼感指数、4月PPI(生産者物価指数)、4月CPI(消費者物価指数)、4月小売売上高、5月ニューヨーク連銀製造業景気指数、5月フィラデルフィア連銀景況指数、4月住宅着工件数、4月鉱工業生産、4月景気先行指標総合指数に注目。3月CPIは前年同月比3.5%上昇と、前月の同3.2%上昇から加速し、FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ見送りの長期化観測が強まったが、今回はハト派の見通しが増加している中だけに、なおさら注目される。

 ドル・円は、当局の為替介入を意識して158円ちょうどが上値メド。下値メドは154円ちょうど。

提供:ウエルスアドバイザー社