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ファンドニュース

日興アセットが新NISA向けの新ファンド、「Niつみインデックスラップ世界10指数」を設定・運用開始

2023/06/20 18:21

 日興アセットマネジメントは6月20日、新NISAに向けた新ファンド「Niつみインデックスラップ世界10指数(均等型)」、ならびに、「同(安定成長型)」を設定し、運用を開始した。SBI証券が同日から取り扱いを始めた。2024年1月から始まる新NISAにおいては、非課税保有期間の無期限化に加え、口座開設期間が恒久化され、さらに、投資枠が1人あたり1800万円に拡大される。販売会社では、従来のNISA以上に幅広い投資ニーズに応える品揃えが必要になると考えられ、日興アセットでは新商品について「安定的な値動きでじっくり資産形成をしてきたいと考える方の選択肢の1つになることをめざす」としている。

 「Niつみインデックスラップ世界10指数」は、国内・先進国(為替ヘッジあり・なし)・新興国の株式・債券、そして、国内・先進国のREITという10種類のインデックスに連動する投資成果をめざす10種類のマザーファンドに投資する。「均等型」は、10種類のマザーファンドへの投資割合が均等になるように決定した基本配分比率にする。「安定成長型」では、株式・REIT・債券の3つの資産がファンドにもたらすリスクの大きさを概ね等しくすることをめざして決定した基本配分比率を維持する運用を行う。購入時手数料は、購入時の基準価額の2.2%以内(税込み)、信託報酬は年0.4785%(税込み)。

 日興アセットで検証したところ、各ファンドの基本配分比率で投資した場合の過去の値動きは、株式やREITなどに比べて安定的な値動きが見られたとしている。また、「均等型」はリスクの高い資産の影響が相対的に大きくなるため、「安定成長型」に比べると、リスク・リターンが高くなる傾向がみられた。

 ファンドのブランド名といえる「Niつみ」は、日興アセットの「Ni」、NISAの「Ni」、中長期でのつみたて投資や時間を積み立てていくという意味の「つみ」を掛け合わせたもの。同ファンドは、「つみたてNISA」の対象商品であり、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方の枠で活用することが可能なファンドになる。

 運用会社が新NISAを意識したファンドとして、つみたてNISA対象のバランス型ファンドを新規設定するのは、今回が初めてであり、今後、各社から新NISAの特性や使い方に対応した新商品が出てくるものと期待される。(イメージ写真提供:123RF)