ファンドレーティング情報
「ノムラ・グローバル・オールスターズ」が112カ月ぶりの5ツ星、国内外の株式・債券など10資産に均等投資
2024-11-12
ウエルスアドバイザーでは毎月、原則として運用実績3年以上の国内公募追加型株式投信を対象にファンドレーティングを付与している。2024年10月末時点でレーティング付与対象ファンドは4,433本と前月から17本減少した。このうち同月末時点において純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は3,397本あり、その内訳はレーティング新規14本、上昇174本、変わらず3,023本、低下186本となった。以下、同条件でレーティングが5ツ星に上昇したファンド、及び運用開始から3年が経過してレーティングが初めて付与されたファンドの中から、注目のファンドを取り上げる。
「ノムラ・グローバル・オールスターズ」、10年トータルリターンはカテゴリー内上位7%
レーティングが5ツ星に上昇したファンドは29本ある。今回は、野村アセットマネジメントの「ノムラ・グローバル・オールスターズ」(愛称:GA10)を取り上げる。レーティングは前月の4ツ星から上昇し、2015年6月以来112カ月ぶりの5ツ星となった。
同ファンドは、ファンドへの投資を通じて、実質的に、日本、先進国、新興国の株式、日本、米国、欧州、豪州、新興国の債券(国債、政府機関債、地方債、国際機関債、社債など)、ハイ・イールド債、および世界のREIT(不動産投資信託)という10資産に分散投資するバランスファンドである。各資産への投資は概ね均等(各10%程度)を基本とする。
ポートフォリオの2024年9月末時点の資産別構成比率は、日本株式10.3%、先進国株式9.8%、新興国株式10.2%、世界REIT10.2%、ハイ・イールド債9.9%、新興国債券10.0%、日本債券9.9%、米国債券9.7%、欧州債券9.7%、豪州債券9.9%などとなっている。
2024年10月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は5.79%と、カテゴリー「安定成長」平均を1.99%上回り、カテゴリー内上位7%(164本中10位)となっている。
(図表)「ノムラ・グローバル・オールスターズ 」のレーティングの推移

※期間:2010年7月~2024年10月
「FDA日米バランスファンド(成長型)」、3年トータルリターンはカテゴリー内上位9%
運用開始から3年が経過してレーティングが初めて付与された14ファンドの中では、唯一5ツ星を獲得したSOMPOアセットマネジメントの「FDA日米バランスファンド(成長型)」(愛称:みどりの架け橋・成長型)を取り上げる。
「FDA日米バランスファンド」は、日米のETF(上場投資信託)を通じて、実質的に、日米の株式と国債に分散投資するバランスファンドシリーズ。安定型、成長型、積極型の3ファンドからなり、成長型は日米の株式と国債に25%ずつの均等投資を基本とする。
成長型のポートフォリオの2024年9月末時点の資産構成比率は、日本株式25.67%、米国株式25.60%、日本国債23.48%、米国国債23.30%などとなっている。
2024年10月末時点の過去3年間のトータルリターン(年率)は8.64%とカテゴリー「安定成長」平均を5.55%上回り、カテゴリー内上位9%(306本中27位)となっている。
ファンドレーティングとは
ウエルスアドバイザーでは、3年以上の運用実績を有するファンド(注1)に対して、定量データに基づき5段階のファンドレーティングを付与している。具体的には、あるファンドが同じカテゴリー(「国内大型ブレンド」など)に属するファンド群と比較して、運用効率(シャープレシオ:注2)が高ければ星の数が多くなる仕組みで、最上位は5ツ星である。レーティングは、直近3年間、5年間、10年間のほか、それらのより長期のレーティングが重視されるよう加重平均した「総合」を公表している。
注1:国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向けファンド及びラップ口座専用ファンド、ETF等を含む)が対象。
注2:リスク調整後のリターンを計る指標。2つのファンドが同じリターンであれば、リスク(リターンのブレ幅)が小さい方がシャープレシオの値が高くなる。同様に、同じリスク(〃)であれば、リターンが高い方がシャープレシオの値が高くなる。厳密には、弊社が独自に算出する「カテゴリー内リターン」と「カテゴリー内リスク」によってリスク調整後のリターンのスコアを測定し、レーティングを付与している。