2023-09-19
ウエルスアドバイザーでは毎月、運用実績3年以上の国内公募追加型株式投信を対象にファンドレーティングを付与している。2023年8月末時点でレーティング付与対象ファンドは4,536本と前月から10本減少した。このうち同月末時点において純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は3,267本あり、その内訳はレーティング新規14本、上昇203本、変わらず2,858本、低下192本となった。以下、同条件でレーティングが5ツ星に上昇したファンドの中から注目のファンドを取り上げる。なお、同条件で運用開始から3年が経過してレーティングが初めて付与されたファンドについては、5ツ星を獲得した2ファンドがいずれもファンドラップ専用であったため、今回は取り上げない。
レーティングが5ツ星に上昇したファンドは35本ある。今回は、三菱UFJ国際投信の「先進国好配当株式ファンド(3カ月決算型)」と日興アセットマネジメントの「日興 スリートップ(隔月分配型)」の2ファンドを取り上げたい。
「先進国好配当株式ファンド(3カ月決算型)」は前月の4ツ星から上昇して2019年2月の付与開始から55カ月目にして初めて5ツ星を獲得した。
同ファンドはマザーファンドへの投資を通じて、実質的に、主要先進国の中から、割安で好配当が期待される企業の株式に投資する。信用力が高いと考えられる企業に投資することで、安全性を高め、安定的な収益の獲得を目指す。運用に際しては、UBSアセット・マネジメントから助言を受ける。
2023年8月末時点のポートフォリオ組入銘柄数は55銘柄。組入上位国・地域はアメリカ61.5%、イギリス12.1%、日本7.3%など。組入銘柄上位は、いずれもアメリカの『マイクロソフト』6.2%、『ブロードコム』4.7%、『アッヴィ』2.8%など。
同月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は14.46%とカテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」平均を3.74%上回り、カテゴリー内上位14%(192本中第25位)となっている。
(図表)「先進国好配当株式ファンド(3カ月決算型)」のレーティングの推移
※期間:2019年2月~2023年8月
「日興 スリートップ(隔月分配型)」は前月の4ツ星から上昇して2010年7月に現行のレーティングの付与が始まってから158カ月目にして初の5ツ星となった。
同ファンドはファンド・オブ・ファンズの形式により、実質的に、世界の債券と株式に分散投資する。基本配分比率(2022年9月末時点)は、「高格付債券」、「高利回り債券」、「新興国債券」が25%ずつ、「世界株式」10%、「世界高配当株式」15%。配分比率は随時見直し、2023年8月末時点は、「高格付債券」22.4%、「高利回り債券」33.2%、「新興国債券」22.1%、「世界株式」7.3%、「世界高配当株式」13.5%、「現金その他」1.5%となっている。
同月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は6.86%とカテゴリー「安定成長」平均を2.33%上回り、カテゴリー内上位3%(149本中4位)となっている。
ウエルスアドバイザーでは、3年以上の運用実績を有するファンド(注1)に対して、定量データに基づき5段階のファンドレーティングを付与している。具体的には、あるファンドが同じカテゴリー(「国内大型ブレンド」など)に属するファンド群と比較して、運用効率(シャープレシオ:注2)が高ければ星の数が多くなる仕組みで、最上位は5ツ星である。レーティングは、直近3年間、5年間、10年間のほか、それらのより長期のレーティングが重視されるよう加重平均した「総合」を公表している。
注1:国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向けファンド及びラップ口座専用ファンド、ETF等を含む)が対象。
注2:リスク調整後のリターンを計る指標。2つのファンドが同じリターンであれば、リスク(リターンのブレ幅)が小さい方がシャープレシオの値が高くなる。同様に、同じリスク(〃)であれば、リターンが高い方がシャープレシオの値が高くなる。厳密には、弊社が独自に算出する「カテゴリー内リターン」と「カテゴリー内リスク」によってリスク調整後のリターンのスコアを測定し、レーティングを付与している。