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2024-04-04 16:00:00.0
2024-04-04 16:00:00.0
海外に比べて遅れていた防衛向けドローンの整備が日本でも進みつつある。
<ACSLがJADI正会員に>
ドローンは、インフラの点検や物資の輸送といった民用で普及期に入っている。一方、もともと軍事目的で開発された経緯があり、近年は戦争に本格導入されるようになった。ロシアの侵攻に対し、ウクライナが善戦している要因の1つとも言われている。
ウクライナが使用しているドローンは、国境から1300キロメートル離れたロシアの内側にある施設を攻撃するなど性能が優れる。これを受け、ロシア側もドローンの生産強化に乗り出したと伝わる。機体の迎撃システムとともに、防衛装備として欠かせない兵器だ。
日本でも、国防の観点からドローン整備の重要性が高まっている。内閣官房ドローン室では、2022年に「情報共有プラットフォーム」を開設。物流や点検、測量といった用途のほかに、安全保障における利活用を論議している。
こうした中、専業メーカーのACSL<6232.T>が、ドローンメーカーとしては初めて一般社団法人・日本防衛装備工業会(JADI)の正会員に承認された。同社はかつて軍事用ドローンには技術提供をしない方針を示していたが、観測用に関しては防衛当局との距離を縮めている。
昨年には、同社が出資している複数の企業が防衛省と経済産業省が開催する防衛技術の意見交換会に参加した。衛星通信システムやレーザー光による天候観測への技術提供にも含みを持たせている。3月には同社の小型空撮機「SOTEN(蒼天)」が、防衛省から大型受注を獲得した。
<関連銘柄をマーク>
島国の日本では、防衛面で洋上監視などのニーズが広く、ドローンが活躍する余地は大きい。政府の24年度予算では防衛分野に7.9兆円が充てられるが、その中には観測用ドローンの整備費や、国外からのドローン攻撃を阻止する「アンチドローン」の開発費が盛り込まれている。
中核銘柄のACSLのほか、ドローン用プロペラでエクセディ<7278.T>、モーターでミネベアミツミ(ミネベアM)<6479.T>などが浮上する。また、フィックスターズ(Fスターズ)<3687.T>は、ドローン向けソフト開発でACSLと協業しているほか、ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)<3652.T>は産業用ドローン向けのAI(人工知能)認識システムに取り組む。
このほか、新明和工業<7224.T>は長時間飛行できる無人飛行艇を開発しており、22年には海洋ごみ調査の実証実験を行った。「空飛ぶクルマ」の実用化に絡んでは、部品の日機装<6376.T>などもマークしておきたい。
一方、ドローン攻撃に対抗するアンチドローン関連では、多摩川ホールディングス<6838.T>や迎撃用レーザー砲でオリジン<6513.T>、アンチドローン技術を持つ台湾企業と提携したエルテス<3967.T>も注目される。
提供:ウエルスアドバイザー社
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2024-03-29 16:00:00.0
2024-03-29 16:00:00.0
政府はデジタルを活用したインフラ整備に重点を置く「デジタルライフライン全国総合整備計画」を近く策定する。その中で、自動運転の実用化に向けた動きが加速しそうだ。
<高速に専用レーン>
同計画では、自動運転の普及をはじめ、ドローンの活用、水道・電力インフラの老朽化対策を押し進める。中でも注目度が高いのが、労働規制強化でトラックドライバーが不足する「2024年問題」の解決策としても期待される自動運転だ。
専用レーンは、東名高速道路の駿河湾沼津−浜松間(約100キロメートル)で24年度以降に設置するほか、東北自動車道の6車線区間の一部や茨城県日立市の一般道でも整備する。将来的に東北から九州までの高速道路を自動運転で走破できるようになる可能性がある。
自動運転は株式市場でも息の長い投資テーマだ。関連株はアイサンテクノロジー<4667.T>やフィックスターズ(Fスターズ)<3687.T>が有力。アイサンテクはGPS(全地球測位システム)や準天頂衛星システムによる測位やセンサーを手掛け、実証実験にも数多く参加している。Fスターズはリアルタイム処理技術で、自動運転車の障害物の認識などに貢献する。
<ゼンリン子会社のIPOも>
組み込みソフトウエアのイーソル<4420.T>やヴィッツ<4440.T>、人
工知覚のKudan<4425.T>、クラウド車両管理システムのスマートドライブ<5137.T>、フレクト<4414.T>などもマークしたい。また、ソシオネクスト<6526.T>は、自動運転向けの先端半導体についてトヨタ自動車<7203.T>など自動車メーカーと共同研究に乗り出している。
IPO(新規上場)は、4月16日にモビリティー業界向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)を主力とするWill Smart<175A.T>(グロース)(情報通信)が控える。同社は地図情報大手のゼンリン<9474.T>の子会社だ。
このほか、高速道路のレーン増設工事に絡み、道路や橋りょうに強いピーエス三菱(=PS三菱)<1871.T>やショーボンドホールディングス<1414.T>、ノバック<5079.T>なども見逃せない。
提供:ウエルスアドバイザー社
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2024-03-28 07:48:00.0
2024-03-28 07:48:00.0
▽松屋<8237.T>、24年2月期の期末配当予想を従来の5円から7.5円(前期実績2.5円)に増額
▽Fスターズ<3687.T>、ベンチャー企業への投資および育成をより機動的に行うため新たに子会社を設立
▽アイチ<6345.T>、24年3月期の連結業績予想を下方修正
▽東祥<8920.T>、24年3月期の連結業績予想を修正、最終損益が赤字に転落
▽クレハ<4023.T>、24年3月期の連結営業利益予想を140億円から110億円(前期比51%減)に下方修正。中国でのフッ化ビニリデン樹脂製造設備の増強計画中止と業務用食品包装材事業での熱収縮多層フィルム事業撤退に伴うもの
▽ユアテック<1934.T>、29年3月期を最終年度とした中期経営計画で、営業利益135億円、ROE6%以上を目指す
▽INPEX<1605.T>、24年12月期の連結営業利益(IFRS)は1兆100億円(前期比9%減)を見込む。年間配当予想は76円(前期74円)
▽シュッピン<3179.T>、シグマクシス・インベストメント(東京都港区)との資本業務提携契約の締結と第三者割当による自己株式処分
▽ライト工業<1926.T>、自己株式取得に係る事項の一部変更。株式総数の増加と取得価額の総額を増額
▽DWTI<4576.T>、再生医療用細胞製品「DWR−2206」の治験計画届提出
▽ひらまつ<2764.T>、保有ホテル資産の譲渡に関する売買契約とホテル運営に関する運営委託契約の締結。資本業務提携の解消も
▽主な決算発表=ニイタカ<4465.T>、オプトエレク<6664.T>
▽主な業績予想の修正=東北鋼<5484.T>、FDK<6955.T>、秀英<4678.T>、メンヘルT<9218.T>
▽主な自己株取得枠の設定=千代田インテ<6915.T>
提供:ウエルスアドバイザー社
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2024-03-01 10:00:00.0
2024-03-01 10:00:00.0
量子コンピューター関連としてフィックスターズ(Fスターズ)<3687.T>をマークする。
国の研究機関である分子科学研究所は、量子コンピューターの商用化へ向け、NECや富士通などの民間企業も参画する産学の新会社を24年度に立ち上げる方向。30年度までに商用機の開発を目指すという。Fスターズは量子コンピューティングプラットホームのデファクトスタンダードを目指しており、関連銘柄として有力だ。
また同社は、AI(人工知能)を用いた乳がんの超音波画像診断支援や、コンテナ型水冷データセンターの事業も推進中。さらに、データセンターのさくらインターネットとの共同研究を通じて、大規模言語モデル(LLM)開発環境の整備・高速化に取り組んでおり、こちらも有力コンテンツとして期待が持てる。
24年9月期第1四半期(23年10−12月)の営業利益は5億2400万円(前年同期比8.2%増)となり、過去最高を更新した。通期営業利益も過去最高の23億円(前期比10.2%増)を見込んでおり、業績は収穫期入りの様相を呈している。(竹田嘉文)
保有期間:3カ月
目標株価:2350円
損切りライン:1650円
◎注目株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
提供:ウエルスアドバイザー社
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2024-03-01 09:53:00.0
2024-03-01 09:53:00.0
◎みずほ証券(3段階・買い>中立>アンダーパフォーム)
ダイセル<4202.T>――「買い」→「買い」、1600円→1750円
UBE<4208.T>――「買い」→「買い」、2800円→3000円
メルカリ<4385.T>――「買い」→「買い」、3300円→3040円
セイノーHD<9076.T>――「買い」→「買い」、1600円→2600円
帝人<3401.T>――「中立」→「中立」、1300円→1200円
メドレー<4480.T>――「中立」→「中立」、4500円→4800円
福山通<9075.T>――「中立」→「中立」、4700円→4400円
◎岡三証券(3段階・強気>中立>弱気)
マツダ<7261.T>――「中立」→「中立」、1500円→1800円
◎東海東京証券(3段階・アウトパフォーム>ニュートラル>アンダーパフォーム)
電通総研<4812.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、6700円→6600円
◎岩井コスモ証券(5段階・A>B+>B>B−>C)
フィックスターズ<3687.T>――「A」→「A」、1600円→2400円
TOWA<6315.T>――「A」→「A」、7800円→10680円
東映<9605.T>――「A」→「A」、23000円→25000円
日産化学<4021.T>――「B+」→「B+」、6100円→6900円
都競馬<9672.T>――「B+」→「B+」、4200円→4700円
◎丸三証券(3段階・買い>中立>売り)
CKD<6407.T>――「買い」→「買い」、3300円→3800円
◎水戸証券(5段階・A>B+>B>B−>C)
TDK<6762.T>――「B+」→「B+」、7500円→8700円
提供:ウエルスアドバイザー社