世界的なベンチマークであるＭＳＣＩ指数の定期銘柄見直しは、５月に次の実施がある。大和証券では２銘柄の新規採用と１１銘柄の除外を予想した。

　ＭＳＣＩ指数の入れ替えは年４回（２、５、８、１１月）行われる。前回２月は、日本株はＳＣＲＥＥＮホールディングス（スクリン）<7735.T>が追加された一方で、オープンハウスグループ<3288.T>など８銘柄が除外された。

　ＭＳＣＩ指数について日本株が純減となるのはこれまで３四半期連続で、大和証は５月も差し引き９銘柄のマイナスと予想。見直しの結果は日本時間５月１５日の早朝に発表され、同月末にパッシブ（指数連動型）ファンドによるリバランスが発生する。

　同証券は暫定的（見直しの基準日は４月中旬を想定）に、新たに荏原<6361.T>とアシックス<7936.T>が組み入れられると予想している。パッシブファンドによる買い需要（過去３カ月の平均売買高に換算）の試算はそれぞれ８．８日分、５．３日分だ。

　一方で、シャープ<6753.T>、飯田グループホールディングス<3291.T>、ヒロセ電機<6806.T>、小糸製作所<7276.T>などの除外を見込んだ。飯田ＧＨＤは８．７日分、ヒロセ電機は７．７日分の売り需要とはじいている。

ＭＳＣＩ　５月定期見直し予想

候補　銘柄（コード）　　　　　　需給
採用　荏原<6361.T>　　　　　　　８．８日
　　　アシックス<7936.T>　　　　５．３日
除外　シャープ<6753.T>　　　　−４．３日
　　　飯田ＧＨＤ<3291.T>　　　−８．７日
　　　ヒロセ電機<6806.T>　　　−７．７日
　　　小糸製<7276.T>　　　　　−５．９日
　　　ＧＬＰ<3281.T>　　　　−１３．７日
　　　ＫＤＸ不動産<8972.T>　−１３．６日
　　　ヤマハ<7951.T>　　　　　−５．５日
　　　アズビル<6845.T>　　　−１５．０日
　　　日本都市Ｆ<8953.T>　　−１７．３日
　　　ミスミＧ<9962.T>　　　　−８．６日
　　　ＮＭＦ<3462.T>　　　　−１７．０日
（注）大和証リポートから作成。
需給はパッシブファンドの買い・売りインパクトの想定で、
過去３カ月の１日平均売買高に換算。

提供：ウエルスアドバイザー社