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8/30
16:01
成人男性の肥満が日本で増加しているとの調査結果が出た。国は食生活や運動習慣の改善を通じて対策を進める方針。米国では肥満症の治療薬の利用が急増するなど、関連市場の拡大が続きそうだ。
<食生活や運動量に原因か>
厚生労働省によれば、20歳以上の男性のうち、体重を身長の2乗で割った「BMI」が25以上の「肥満」に当たる人の割合が、2022年時点で31.7%に上った。19年比では1.3ポイント減ったものの、10年前の12年と比べると2.6ポイント増えている。
背景の1つに食生活の変化があるとみられる。20歳以上の野菜摂取量は直近10年間で男女ともに減少している。また、運動面でも、1日の歩数が低下傾向にある。
新型コロナ禍での外出自粛が運動不足を招いた可能性も指摘されている。厚労省は医療費の増大を招く生活習慣病の予防に注力しており、今回の調査結果を受けて対策を強化する動きが想定される。
<ルネサンスや大阪ソーダに注目>
肥満防止に役立つフィットネスジムでは、ルネサンス<2378.T>が浮上する。厚労省の調査結果では肥満の比率が最も高いのは、50代だった。同社のフィットネスの会員は50代以上が57.6%(前3月期)を占め、シニア層の支持を集めている。
女性向けに強いカーブスホールディングス<7085.T>、水泳スクールを展開するセントラルスポーツ(=セントラルS)<4801.T>、RIZAPグループ<2928.T>なども押さえておきたい。
ダイエットに役立つ健康食品やサプリメントでは、北の達人コーポレーション<2930.T>やベースフード<2936.T>、AFC−HDアムスライフサイエンス<2927.T>などが関連銘柄になる。ツムラ<4540.T>は、便秘を伴う肥満症に用いられる漢方薬を手掛ける。
また、肥満症治療薬については、日本でも今年2月にデンマークの製薬会社ノボノルディスクが開発した「ウゴービ」の販売が始まった。肥満症治療薬の原料のシリカゲルを供給する大阪ソーダ<4046.T>が注目される。
提供:ウエルスアドバイザー社
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6/10
15:47
RIZAPグループ<2928.SP> は前週末7日、SOMPOホールディングス(SOMPOH)<8630.T>と資本・業務提携すると発表した。今回の提携で、同社は目標として掲げるchocoZAPの「健康の社会インフラ化」「ウェルビーイングプラットホーム」への進化の加速を図る構えだ。
資本提携では、同社がSOMPOHを割当先とする第三者割当増資を実施する。発行株式数は2906万9767株で、発行価額は1株344円、払込期日は6月27日。差引手取概算額として99億5999万9848円を調達し、chocoZAP関連事業の設備投資および運転資金に充当する。増資後のSOMPOHの持株比率は4.87%となる予定。
また、同社子会社のRIZAPもSOMPOHに対し第三者割当増資200億円を実施する。増資後のSOMPOHのRIZAPに対する議決権比率は23%となる。これにより、SOMPOグループとの協力関係を強化し、SOMPOグループの顧客向けサービスの提供や提携を通じて、RIZAPの企業価値および株式価値の向上を目指す。
同社は今回のSOMPOHとの提携で、短期的には相互送客による新規会員獲得の加速など、chocoZAP顧客基盤の強化・拡大に取り組む。それとともに、ヘルスケアデータプラットホームの構築とデータ活用から、両社の強みを生かした保険や健康関連の商品・サービスを開発し、chocoZAP会員の継続率とLTV(顧客生涯価値)の向上、マネタイズの多様化を進める。
長期的には、chocoZAPを基軸として、豊かで充実した生活の基礎となる「ウェルビーイングプラットホーム」の実現を目指す。ヘルスケアデータプラットホームとデータ活用をより高度化することで、医療や介護の領域で提供サービスの強化を図る。さらに、日本での成功モデルを基に、「ウェルビーイングプラットホーム」の世界展開も推進していく。
提供:ウエルスアドバイザー社