浅沼組<1852.T>が反発し、一時９０円高の３７０５円を付けている。１４日引け後、株式分割を実施すると発表、材料視された。

　７月３１日を基準日、８月１日を効力発生日として１株を５株に分割する。また、株主への利益還元の機会を充実させるため、これまでの年１回の期末配当の実施に加え、中間配当制度を導入するとした。

　午前９時１０分時点の株価は、前日比８５円高の３７００円。

提供：ウエルスアドバイザー社

　浅沼組<1852.T>をマークしたい。同社の２４年３月期の期末一括配当は１９７．５円（前期実績１９１円）に増額を計画。前週２２日終値４２１０円に対する配当利回りは４．６９％と、東証プライム市場の平均利回り２．０６％程度を大きく上回っており、配当妙味株として人気を集めそうだ。２４年３月期の業績予想は、売上高が１４１８億円（前期比１．８％減）だが、純利益は固定資産売却益の計上もあり４５億４０００万円（同８．１％増）と増益を予想する。１２月末の単体手持工事は１６２２億３０００万円（前年同月比８．２％増）と堅調に推移する。

　株価は、１月３１日に昨年来高値となる４４４０円を付ける場面がみられた。その後は、利益確定売りに押され２月１５日には４０２５円まで調整している。ＰＥＲは１４．９倍で、同社が属する建設業平均の１６．７倍よりも評価不足の状況にあり、割高感は乏しい。（高橋克己）

　保有期間：２カ月
　目標株価：５０００円
　損切りライン：４０００円

　◎注目株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供：ウエルスアドバイザー社