新NISA成長投資枠活用術―2023年の市場動向から探る有望株 新NISA成長投資枠活用術―2023年の市場動向から探る有望株

掲載期間:2024年1月17日~2024年4月16日

 2024年からいよいよ新NISAがスタートした。年間最大で積立投資枠120万円、成長投資枠240万円、合計360万円の投資で得られた利益が非課税となる。一般口座で株式や投資信託で利益が出た場合にかかる税金は20.315%。仮に100万円の利益が出たとしたら、20万円以上を税金で支払う必要があり、非常に大きな差が出る。

 そんな新NISAでは、特に対象商品が多い成長投資枠でどの商品に投資すれば良いのか、迷う人が多いはずだ。

 そこで、ウエルスアドバイザーでは、日本株の23年を振り返り、24年も注目されるであろう銘柄を考えてみた。

 まず、23年の日本株式は全体的に好調で、日経平均株価は年間で28%超、TOPIXは25%超それぞれ上昇した。良好な環境の中で、2023年の日本株の個別の騰落率トップ30(時価総額は1,500億円以上)をピックアップした。

図表1:23年の日本株式市場の株価騰落率上位30(時価総額1,500億円以上)

銘柄コード 漢字略称 市場名 上場部名 東証業種名 時価総額(億円、11日時点) 23年騰落率
1 6315 TOWA 東証 プライム 機械 1,736 321.9%
2 6254 野村マイクロ・サイエンス 東証 プライム 機械 1,631 263.7%
3 5406 神戸製鋼所 東証 プライム 鉄鋼 7,673 184.2%
4 7735 SCREENホールディングス 東証 プライム 電気機器 12,043 182.0%
5 6146 ディスコ 東証 プライム 機械 37,990 178.0%
6 4046 大阪ソーダ 東証 プライム 化学 2,475 152.7%
7 3110 日東紡 東証 プライム ガラス・土石製品 1,924 141.0%
8 3132 マクニカホールディングス 東証 プライム 卸売業 4,677 136.5%
9 2760 東京エレクトロン デバイス 東証 プライム 卸売業 1,858 128.5%
10 6857 アドバンテスト 東証 プライム 電気機器 38,123 126.3%
11 7550 ゼンショーホールディングス 東証 プライム 小売業 11,625 123.2%
12 6526 ソシオネクスト 東証 プライム 電気機器 4,982 120.7%
13 9107 川崎汽船 東証 プライム 海運業 15,236 117.1%
14 6723 ルネサスエレクトロニクス 東証 プライム 電気機器 46,925 115.4%
15 9552 M&A総研ホールディングス 東証 プライム サービス業 2,621 114.1%
16 6323 ローツェ 東証 プライム 機械 2,577 111.8%
17 2212 山崎製パン 東証 プライム 食料品 7,593 104.3%
18 7729 東京精密 東証 プライム 精密機器 3,806 103.1%
19 7911 TOPPANホールディングス 東証 プライム その他製品 13,138 101.4%
20 3097 物語コーポレーション 東証 プライム 小売業 1,745 101.4%
21 6368 オルガノ 東証 プライム 機械 2,726 99.9%
22 4091 日本酸素ホールディングス 東証 プライム 化学 16,592 97.1%
23 2726 パルグループホールディングス 東証 プライム 小売業 2,139 96.4%
24 9401 TBSホールディングス 東証 プライム 情報・通信業 5,336 95.8%
25 8035 東京エレクトロン 東証 プライム 電気機器 119,724 94.9%
26 6036 KeePer技研 東証 プライム サービス業 1,872 94.7%
27 6856 堀場製作所 東証 プライム 電気機器 4,736 92.5%
28 2928 RIZAPグループ 札証 アンビシャス 小売業 1,658 90.0%
29 2501 サッポロホールディングス 東証 プライム 食料品 5,243 89.6%
30 4203 住友ベークライト 東証 プライム 化学 3,500 89.1%

出所:ウエルスアドバイザー作成
・時価総額は1月11日時点
・騰落率は22年12月末~23年12月末

 23年もっとも株価が上昇したのはTOWA<6315>だった。その上昇率は321.9%。つまり株価は1年で4倍以上になった計算だ。

 同社はいわゆる半導体関連銘柄。集積回路を機能ごとに複数のチップに分割し、それぞれを最適なプロセスで製造して最終的に組み合わせる「チップレット」に絡むモールディング(樹脂によって半導体と外部を電気的に絶縁して封止する)装置で世界最大手の企業だ。2位の野村マイクロ・サイエンス<6254>は上昇率が263.7%と約3.6倍。半導体向け水処理事業が好調だ

 騰落率トップ30を見てみると、いわゆる半導体関連銘柄は半分以上を占める。まさに23年は「半導体相場」だった。

 半導体関連以外の銘柄をみてみると、3位に神戸製鋼所<5406>、18位にTOPPANホールディングス<7911>などがランクインしている。それぞれ上昇率は、184.2%と101.4%だ。これら企業は東証が進めた上場企業への資本効率改善への取り組みの要請に応じて株主還元を強化した企業だ。

 11位のゼンショーホールディングス<7550>は、牛丼の「すき家」を展開する飲食関連。上昇率は123.2%だ。値上げや高単価メニューの投入を背景に、業績を伸ばした。飲食関連では、20位に焼肉やラーメンチェーンを展開する物語コーポレーション<3097>も上昇率101.4%でランクインしている。

 その中で異彩を放つのが、28位のRIZAP(ライザップ)グループ<5406>だ。日本全国にコンビニジム「chocoZAP(チョコザップ)」を展開、22年7月のブランド開始からわずか1年でフィットネス会員数が日本で初めて100万人を突破するなど急激な成長を見せている。

図表2:chocoZAP会員数の推移

図表2:chocoZAP会員数の推移
  • 出所:RIZAPグループの決算説明資料から抜粋

 業績面で見ると、「chocoZAP」事業への先行投資の影響で23年3月期の連結業績は赤字。ランキングトップ30の中で唯一の赤字企業だ。もっとも、この「chocoZAP」事業はいわゆるサブスクモデルのため、黒字化の時期は見えているという。今後の成長が見込まれていることから、株式市場での評価が高まっている可能性がある。同社の24年3月期第2四半期累計(23年4-9月)の連結業績は、売上高が前年同期比の5.3%増の810億円、営業損益は58億円の赤字(前年同期は2.3億円の黒字)と、「chocoZAP」の本格的な収益貢献はこれからの状況。23年に株価は大幅に上昇したが、「chocoZAP」事業の収益が本格的に表面化する前が仕込み時かもしれない。

図表3:RIZAPグループの連結業績の推移

売上高
(百万円)
前年比
(%)
営業利益
(百万円)
前年比
(%)
税引前利益
(百万円)
前年比
(%)
親会社の所有者に帰属する当期利益
(百万円)
前年比
(%)
22年3月期 実績 160,963 -4.5 5,816 - 4,190 - 2,131 32.5
23年3月期 実績 160,519 -0.3 -4,505 - -6,641 - -12,733 -
24年3月期 会社予想 172,000 7.1 -4,500 - -6,200 - -9,000 -

出所:RIZAPグループの決算資料からウエルスアドバイザー作成

 24年は日経平均株価が3万6,000円台に乗せ、バブル崩壊後の最高値を連日で更新するなど好調なスタートを切った。半導体、資本効率化のテーマに乗る銘柄や、「chocoZAP」が注目されるRIZAPから24年も目が離せない。新NISAにおける成長投資枠で、組み入れ候補として一考の余地がある。

Wealth Advisor


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