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■ 基準価額はどんなとき上がったり下がったりするの?


 投資信託は元本が保証されていない商品です。ついつい、「基準価額」の上がり下がりが気になってしまう人も多いようです。さて、基準価額はどういうときに上がったり下がったりするのでしょうか?


基準価額が上がったり下がったりする要因としては、次の3つが考えられます。
 (1) 投資信託に組み入れている株式や債券などの価格が上昇・下落したとき
 (2) 分配金の支払いがあったとき<下落要因>
 (3) 運用費用の支払い<下落要因>

(1) 投資信託に組み入れている株式や債券などの価格が上昇・下落したとき
 投資信託に組み入れている株式や債券の価格は日々動いています。基準価額は組み入れている資産を時価評価し、そこから諸経費を引いた金額を投資口数で割っています。そのため、組み入れている株式や債券の価格が下落すれば基準価額は下落、上昇すれば上昇します。

組入れ資産の価格 基準価額
上昇↑ 上昇↑
下落↓ 下落↓

(2) 分配金が支払われたとき
 これは、株式が配当落ちになるのと同じようなものです。分配金は、基準価額のうち、分配可能な部分から支払われます。そのため分配金が支払われた直後は、分配金の金額分だけ、基準価額が下がります。

分配金 基準価額
支払い 下落↓


(3) 運用費用の支払い
 仮に投資信託の保有しているすべての資産に変化がなく、分配金の支払いもなかった場合でも、基準価額は変化します。これは、毎日、信託報酬や監査報酬といった投資信託の運用、管理に必要な費用が差し引かれているからです。そのため、差し引かれた費用の分だけ基準価額は下落することになります。なお、信託報酬や監査報酬は投資信託ごとに決められており、投資信託説明書で確認することができます。

運用費用 基準価額
支払い 下落↓


●基準価額の計算方法
基準価額は、投資信託の時価を表すもので、次の式で求めることができます。


基準価額 = 純資産総額 ÷ 受益権総口数 × 基準価額の口数単位
 基準価額の口数単位には、基準価額が「1万口あたり」の場合は10,000、「1口あたり」の場合は1が入ります。
純資産総額 = 株や債券など投資している有価証券の時価合計 + 現金 − 信託報酬や監査人報酬など経費
なお、有価証券を時価評価するときには、上場されている有価証券については終値を、上場されていない有価証券については時価評価を元に、純資産総額を計算します。