ファンドレーティング情報

「ピムコ・インカム・ストラテジー・F<H無>(毎月)」が2年ぶりの5ツ星、世界の幅広い公社債等に投資

2024-09-26

 ウエルスアドバイザーでは毎月、原則として運用実績3年以上の国内公募追加型株式投信を対象にファンドレーティングを付与している。2024年8月末時点でレーティング付与対象ファンドは4,474本と前月から12本増加した。このうち同月末時点において純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は3,380本あり、その内訳はレーティング新規37本、上昇182本、変わらず2,997本、低下164本となった。以下、同条件でレーティングが5ツ星に上昇したファンドを取り上げる。なお、運用開始から3年が経過してレーティングが新規に付与された37本の中に5ツ星は1本あったが、ファンドラップ専用ファンドであるため、取り上げない。

「ピムコ・インカム・ストラテジー・F<H無>(毎月)」、5年トータルリターンはカテゴリー内上位15%

 レーティングが5ツ星に上昇したファンドは31本ある。今回は、三菱UFJアセットマネジメントの「ピムコ・インカム・ストラテジー・ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(=ピムコ・インカム・ストラテジー・F<H無>(毎月))と三井住友DSアセットマネジメントの「日本好配当株オープン」を取り上げる。両ファンドともにレーティングは前月の4ツ星から上昇し、「ピムコ・インカム・ストラテジー・ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」は2022年8月以来2年(24カ月)ぶり、「日本好配当株オープン」は2024年1月以来7カ月ぶりの5ツ星となった。

 「ピムコ・インカム・ストラテジー・ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」は実質的に、世界(日本、新興国含む)の幅広い種類の公社債等(国債、政府機関債、社債、モーゲージ証券、資産担保証券、バンクローン等)に投資する。世界的な債券運用に強みを持つピムコの運用戦略を活用する。

2024年8月末時点のポートフォリオの特性値は、最終利回り7.0%、デュレーション3.1年、平均格付けA-となっている。

 同月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は8.39%と、カテゴリー「国際債券・北米(為替ヘッジなし)」平均を3.43%上回り、カテゴリー内上位15%(96本中14位)となっている。

(図表)「ピムコ・インカム・ストラテジー・ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型) 」
のレーティングの推移

(図表)「ピムコ・インカム・ストラテジー・ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型) 」のレーティングの推移

※期間:2020年10月~2024年8月

「日本好配当株オープン」、10年トータルリターンはカテゴリー内上位21%

 「日本好配当株オープン」は実質的に、国内企業の中から、予想配当利回りに着目しつつ、配当の安定性や成長性、業績動向、株価のバリュエーション(割安性)などを踏まえて選定した企業の株式に投資する。

 2024年8月末時点のポートフォリオは63銘柄を組み入れており、予想配当利回りは3.9%。組入上位銘柄は『ソフトバンク』(組入比率4.8%)、『アステラス製薬』(同4.6%)、『武田薬品工業』(同4.4%)などとなっている

 同月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は11.32%とカテゴリー「国内大型バリュー」平均を1.36%上回り、カテゴリー内上位21%(62本中13位)となっている。

ファンドレーティングとは

 ウエルスアドバイザーでは、3年以上の運用実績を有するファンド(注1)に対して、定量データに基づき5段階のファンドレーティングを付与している。具体的には、あるファンドが同じカテゴリー(「国内大型ブレンド」など)に属するファンド群と比較して、運用効率(シャープレシオ:注2)が高ければ星の数が多くなる仕組みで、最上位は5ツ星である。レーティングは、直近3年間、5年間、10年間のほか、それらのより長期のレーティングが重視されるよう加重平均した「総合」を公表している。

注1:国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向けファンド及びラップ口座専用ファンド、ETF等を含む)が対象。
注2:リスク調整後のリターンを計る指標。2つのファンドが同じリターンであれば、リスク(リターンのブレ幅)が小さい方がシャープレシオの値が高くなる。同様に、同じリスク(〃)であれば、リターンが高い方がシャープレシオの値が高くなる。厳密には、弊社が独自に算出する「カテゴリー内リターン」と「カテゴリー内リスク」によってリスク調整後のリターンのスコアを測定し、レーティングを付与している。

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