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株式新聞プレミアム=シンプル・イズ・ベスト―24年に羽ばたく低位株を探れ!

2023-12-28 16:02:00.0

 今年もこの季節がやってきた。株式新聞がお届けする分散投資ガイド「シンプル・イズ・ベスト」。新NISA(少額投資非課税制度)もスタートする2024年の出世株候補を厳選した。

<23年はTBASEなど2倍に>

 シンプル・イズ・ベストとは、株価の絶対水準が低い銘柄をパッケージで購入し、あとはバイ・アンド・ホールドのスタンスで値上がりするのを待つ投資戦略。ただし、1年後の大納会までにすべてを処分するのがルールだ。

 まずは前回23年版の成績を振り返りたい(表参照)。株価が2倍以上に成長したのは2銘柄で、TOKYO BASE(=TBASE)<3415>とじげん<3679>。大発会→高値時点でそれぞれ284円→569円、375円→827円に駆け上がった。

 このほか、ダイセキ環境ソリューション(=ダイセキS)<1712>が一時75%上昇し、スパイダープラス<4192>も1.5倍高を達成。10銘柄の平均上昇率も51%と高く、TOPIX(東証株価指数)の30%を凌駕(りょうが)した。もっとも、多くの銘柄が地合いの良かった夏場までに高値を形成し、後半は伸び悩むケースも目立った。

<日本精機、インタライフ、ヤマシンFなど>

 それでは、いよいよ24年版を紹介する。今回は1000円台前半までを「低位株」に位置付けさせてもらった。27日終値ベースの最低投資額の合計(手数料除く)は約66万円で、気になる銘柄や、絶対値の低い銘柄は予算内で株数を増やしてもいい。

 10銘柄のうち1000円台はアンリツ<6754>と日本精機<7287>を選んだ。長いトンネルをようやく抜けつつあるアンリツは、次世代通信規格の6Gや、「空飛ぶ通信基地局(HAPS)」が意識される。日本精機は好業績に加え、ROE(自己資本利益率)向上の取り組みにも期待したい。

 300円台までの低位株はインターライフホールディングス<1418>、くふうカンパニー<4376>、ヤマシンフィルタ(=ヤマシンF)<6240>、ゼット<8135>の4銘柄。ヤマシンFは好採算の交換用建機フィルターの需要回復や、値上げの浸透が焦点だ。

 このほか、「ぺロブスカイト型太陽電池」で商機が広がるエヌ・ピー・シー<6255>、「ムーンラッシュ」の中核銘柄になり得るispace<9348>、原発再稼働がキーワードの東北電力<9506>、さらには悪目買いで住友ファーマ<4506>をピックアップした。

<2023年のパフォーマンス>

銘柄(コード)    大発会    その後の高値(日付)   上昇率
           寄り付き
ダイセキS<1712>  825    1445(7/14)    75.2%
TBASE<3415>  284     569(3/17)   100.4%
じげん<3679>    375     827(7/19)   120.5%
スパイダー<4192>  637     954(6/21)    49.8%
ラウンドワン<4680> 480     678(5/10)    41.3%
モダリス<4883>   335     351(2/17)     4.8%
タムラ製<6768>   714     850(4/4)     19.0%
三菱自<7211>    495     681(9/28)    37.6%
セブン銀行<8410>  263     331.7(9/15)  26.1%
コーア商事H<9273> 604     788(11/14)   30.5%
TOPIX      1879.2 2438.02(9/15) 29.7%
単位:円

<2024年の厳選銘柄>

銘柄(コード)    12月27日終値
インタライフ<1418>    208円
くふうカンパ<4376>    346円
住友ファーマ<4506>    471円
ヤマシンF<6240>     312円
エヌピーシー<6255>    760円
アンリツ<6754>   1328.5円
日本精機<7287>     1117円
ゼット<8135>       289円
ispace<9348>    866円
東北電<9506>     951.5円

提供:ウエルスアドバイザー社