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 投資信託の償還

■ 繰上償還ってなに?


 投資信託は繰上償還することがあります。でも「繰上償還」とはなんでしょうか?通常の償還とどう違うのでしょうか?


あらかじめ決まっていた信託期間が終了する前に、投資信託の運用が終了することを「繰上償還」といいます。

 信託期間が決まっている投資信託が、当初予定していた期日(償還日)を待たずに償還することや、信託期間が決まっていない投資信託が運用を終了することを「繰上償還」といいます。

 でも、どんなときに「繰上償還」が起こるのでしょうか?投資信託説明書などに、次のような但し書きが記載されているのを見たことはありませんか?


「当ファンドの受益権の総口数が、当初設定時の10分の1または30億口を下回ることとなった場合等には、繰上償還されることがあります。」(グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)より)

 この記述は、解約が増えて投資信託の資産規模が小さくなり過ぎると運用が難しくなるため、あらかじめ設定されていた期限から前倒しで(あるいは無期限であっても)「償還」する可能性があることを意味しています。このように、受益権口数や純資産額の小さい投資信託は途中償還の危険性があるため、ある程度の規模(純資産額)の投資信託を選択する必要があります。また、その一方で、運用目的を信託期限以前に達成した場合などにも「繰上償還」されることがあります。

 ただ運用目的が達成されたといっても、「繰上償還」になると保有口数に応じた金額が償還金として換金されてしまいます。代わりの投資対象となるような同じような投資信託が見つからなければ、運用計画全体を見直さなくてはならなくなるかもしれません。

 「繰上償還」になる条件については、投資信託説明書などに書かれていますので、投資信託を買う前にチェックしておきましょう。