ルールに基づく配当利回り重視の運用でインデックスを上回る成績を実現=日本好配当リバランスオープンの魅力 ルールに基づく配当利回り重視の運用でインデックスを上回る成績を実現=日本好配当リバランスオープンの魅力

掲載期間:2023年12月28日~2024年12月31日
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 SBI岡三アセットマネジメントが設定・運用する「日本好配当リバランスオープン」に活発な資金流入が続いている。月次ベースの資金流出入額は2022年4月に資金流入に転じてから2023年10月まで19カ月連続の流入超過となり、10月の流入額は約153億円と同ファンドとしては過去最高の月次流入額を記録している。23年10月末現在で過去6カ月の基準価額の騰落率が16.30%という好調なパフォーマンスが、直近の資金流入増の背景にある。同ファンドの魅力についてSBI岡三アセットマネジメントのソリューション運用部長である辻将之氏に聞いた。

数十年ぶりの大転換、金融正常化でバリュー株が活躍する日本株市場に

ファンドのパフォーマンスが2021年以降に急速に伸びています。暦年リターンは2021年に26.05%、22年は20.02%、そして、23年も10月末までに29.51%となっていますが、この優れたパフォーマンスになった理由を教えてください。

 ここ2年~3年の成績が良いのは、マーケット(株式市場)が高配当株を積極的に物色するなどバリュー投資に優位な環境となり、ファンドのパフォーマンスには追い風になっているからです。コロナショックからその後1年程度は、グロース株(成長株)一色のような相場でした。それが、インフレ(物価上昇)によってアメリカが政策金利を急速に引き上げ、それに伴う金利上昇はグローバルに広がりました。日本も長らくデフレ(物価下落)でしたが、それが何十年ぶりに転換しつつあります。このデフレ脱却によって日銀の金融政策が正常化に向かっています。この変化が、バリュー株にとって追い風になっています。

 超低金利が続いた日本では、10年以上にわたってグロース中心の相場でしたが、日本の消費者物価指数が第二次オイルショック以来となる40年ぶりのインフレとなったことが、これまでの流れを変えるきっかけになっていると思います。

日経500種平均株価採用銘柄を予想配当利回りの高い順にランキングし、上位70銘柄程度を投資対象とし、概ね等金額投資を行い、毎月リバランスするという比較的シンプルな投資プロセスで運用しています。それでも抜きん出たパフォーマンスを出しているのは何故ですか?

 当ファンドは2005年3月に設定して以来、基本的な運用の仕組みを維持しながら、実際の組み入れ銘柄の見直しや毎月のリバランス、日々の管理について、ファンドの資産に負荷をかけることのないよう、細かなルール作りをしてきました。

「日本好配当リバランスオープン」
特別対談 激論!24年株式相場
株で60億稼ぐ男 井村俊哉氏
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株式新聞 編集長 鈴木草太

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 例えば、ファンドは赤字会社や無配当の会社を組み入れ対象とはしていませんが、既存の組み入れ企業が、突然赤字決算に転落したり、配当を取りやめるようなことはあり得ることです。そこで、配当予想が引き下げられた場合や業績に大きなマイナスインパクトがあるようなニュースが発表された際は、買い増しを控えるなど、組み入れ銘柄の業績見通しや最新の情報に対応した細かなルールを作っています。このルール作りは、今でも続けていて、このファンドの運用を誰が引き継いでも前任者と同じように運用できるようにしています。

 このようなルール作りを行ってきたことによって、当ファンドは、高配当株が市場で選好される時には、その動きをストレートに反映してパフォーマンスが向上する安定的な運用成績を残しているのだと思います。ですから、このファンドの命名にあたって「高配当」ではなく、毎月のリバランスや信用リスクの高い銘柄を排除することによって常に良い配当の水準を維持できるという思いを込めて「好配当リバランス」という名前にしています。

ルールに基づく運用でインデックスを上回る成績を残す

近年、残高の伸びがすさまじく、2022年4月以来、23年10月まで19カ月連続の資金流入になっています。しかも、流入額は今年に入ってから激増し、5月に103億円と100億円を初めて突破して以来、7月に148億円、8月に119億円、10月に153億円と勢いが良くなっています。このファンドが人気を集めるようになった理由は?

 昨年来のパフォーマンスの良さを評価していただいて主に証券会社から、個人のお客様の買い注文を多くいただくようになっています。その理由の1つにNISA(少額投資非課税制度)があると思っています。来年1月からNISAが大幅に拡充され、非課税期間無制限で、非課税限度額も1人あたり1,800万円に拡大します。これを機に、新たに投信を購入することを考える方が増えています。そのような初めて投資をする方にとって、当ファンドの商品性は、非常に説明しやすく、分かりやすいということで、販売会社の販売員の方から評価していただいています。

 また、過去18年間の実績としてTOPIX(東証株価指数)などインデックスを上回る運用成績をあげていることも、お客様の納得を得やすいポイントになっているようです。

辻 将之氏

SBI岡三アセットマネジメント
ソリューション運用部長
辻 将之

 そもそも、このファンドを設定した2005年当時には、ルールに基づく運用によって代表的なインデックスを上回る運用成績をめざす「スマート・ベータ」といわれる戦略が一般的に認知されていませんでした。今では、インデックスファンドの普及によって、低コストながらインデックスを上回る運用成績をめざす運用戦略として「スマート・ベータ」に対する理解が進みました。そのあたりも、当ファンドが注目されやすくなった理由の1つになると思います。

当ファンドは年4回決算で、通常は1万口当たり40円の分配金を出していますが、2023年1月には1,400円の分配金が出て話題になりました。分配方針について教えてください。

 年4回の決算があり、1月だけ基準価額の水準をみて基準価額が1万円を超えている場合は1万円近辺に戻す分配金を出してきました。それ以外の3回の分配金は1万口当たり40円が基本です。2023年1月に1万口あたり1,400円の分配金を出したことが話題になりました。2024年1月が近づいてきたために分配金がいくら程度になるのかというお問い合わせが多いのですが、1月になってみないとわからないというのが、正直なところです。11月時点で基準価額は1万3,000円台ですから、このままの水準で1月の決算を迎えるようであれば、前回以上の分配ということになるのでしょうが、分配金額を決定する1月の基準価額については今後の市場動向次第という部分があります。

 ただ、前回と違って、今回は純資産総額が大きくなっています。分配金を払い出すためには、手元にキャッシュが必要になるため、持ち株の一部を売却する必要があります。このため、あまり大きな株数を売りに出すと、自らの売りによって株価を下げてしまうリスクがあるので、売却株数やタイミングなどは慎重に取り組みます。自らの売却によって基準価額を必要以上に下げてしまわないようにすることも意識します。それから、資金確保によってファンドの組入比率が大きく低下してしまうことも避けたいと考えています。このため、額面通りに単純に基準価額の1万円以上を分配金として払い出すとはいえない部分があることをご理解いただきたいと思います。

配当利回り収入を積み上げ、市場の下落に強い運用成績を実現

ファンドは配当利回りに着目し、利回りの高い銘柄でポートフォリオを作っていることから、投資スタイルは割安株に投資するバリュー系に属します。過去1年間は、バリュー株の値上がりが大きく、バリュー系ファンドのパフォーマンスの良さが目立ちました。ただ、市場は、バリューとグロース(成長株投資)が入れ替わりながら動いています。現在のバリュー株への人気集中は、今後も続くのでしょうか?

 金融政策の変更等によって金利が動くことで、バリューとグロースの活躍サイクルは5年~10年程度で入れ替わってきました。今回のバリュー株人気は、グロース株相場が続いたことで買われ過ぎとなったグロース株に対して割安なバリュー株の水準訂正が進んでいるところだとみています。日本では、その水準訂正の動きは、まだ半分くらいの程度まで進んだという段階ではないでしょうか。

 米国などでは、中央銀行が歴史的といわれるほどの急速な利上げをおこなったため、今では、金利を引き下げるタイミングを議論するような動きになっていますが、日本では、ようやく金利正常化に向けた動きが始まったところです。米国などと比較すると金利の水準も中央銀行の政策スタンスも大きく違っています。日本でのバリュー株の水準訂正という動きはしばらく続くと考えています。

当ファンドは2024年1月にスタートする新NISAの成長投資枠の対象ファンドにもなっています。新NISAで投資・保有するにあたって、どのような投資方法がポイントになると考えますか?

 配当に着目してインカム収益を多く獲得しようとする当ファンドのような投信は、計算のできるインカムゲインを着実に積み上げる商品として中長期投資に向いていると思います。現在、当ファンド組入銘柄の予想配当利回りの平均は年4%強でTOPIXの2%前後の水準を大きく上回っています。この配当収入は計算ができ、着実に積み上がっていきます。株価の将来は予測できないですが、配当収入が積み上がっていくことによって、株価が下落した時には一般の株式ファンドよりも基準価額の下落率を低く抑えることができます。この下落局面に強い性格が、中長期に投資する上では重要な要素の1つになると思います。

 また、ルールに基づいて運用する当ファンドは、ファンドマネージャーが交代しても同じような運用を継続的に行うことができます。優れたファンドマネージャーが驚異的なパフォーマンスをあげるということがありますが、そのファンドマネージャーも人間ですから何十年も運用をつづけられるわけではありません。その点、当ファンドは何十年たっても、同じ品質の運用成果を提供できるという点で、長期投資に向いていると思います。

 また、ルールに基づく運用のメリットとして、人間の状況判断が入らないことによって、ファンドマネージャーでは取れないような収益を獲得できる場合があります。たとえば、近年のバリュー株相場で大きく値上がりした銀行株について超低金利が続いて収益が圧迫され続ける環境が続いていたため、なかなか購入することは難しかったと思いますが、当ファンドでは、銀行の配当利回りの高さが組入れ基準に合致していたため、2010年頃から少しずつ組み入れ比率を高くしてきました。その結果、2021年以降の銀行株の株高で大きな収益を獲得することができました。

 海運株についても、業績の変化が大きな業種であることから、業績の転換を確認できても人間の心理として、株価が先行して上がってしまうと追随買いが難しくなりますが、当ファンドではルールに基づいて購入していますので、昨年や今年の短期間での大きな値上がりをしっかりと収益に結び付けることができています。

 もちろん一般のアクティブファンドのように、アナリストの独自調査の結果として急成長が見込まれる企業を発掘して株価が大きく値上がりする前に株式をいち早く購入するというような投資はできません。しかし、このファンドで行ってきた銘柄選別とポートフォリオ構築、そして、1カ月ごとのリバランスというルールによって20年近くの長期にわたってインデックスを上回る運用成績を残してきたという実績があります。今後も、このルールをしっかりと守った運用を行うことによって中長期的に安定した収益を提供していきたいと思います。ぜひ、新NISAを使った長期の資産形成の手段として当ファンドの活用をご検討いただきたいと思います。

投資リスク ※詳しくは投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。

基準価額の変動要因
投資者の皆様の投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を 被り、投資元本を割り込むことがあります。
投資信託は預貯金と異なります。投資信託財産に生じた利益および損失は、すべて投資者の皆様に帰属します。
ファンドは、国内の株式等値動きのある有価証券等に投資しますので、組入れた有価証券等の価格の下落等の影響により、基準価額が下落し、損失を被ることがあります。
主な変動要因
株価変動リスク、信用リスク

※「基準価額の変動要因」は、上記のリスクに限定されるものではありません。

お客様にご負担いただく費用

お客様が直接的に負担する費用
■購入時 購入時手数料:購入金額(購入価額×購入口数)×上限3.3%(税抜3.0%)
■換金時 換金手数料:ありません。 信託財産留保額:ありません。
お客様が信託財産で間接的に負担する費用
■保有期間中 運用管理費用(信託報酬):純資産総額×年率0.913%(税抜0.83%)
■その他費用・手数料:監査費用:純資産総額×年率0.011%(税抜0.01%)
 有価証券等の売買に係る売買委託手数料、投資信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用等を投資信託財産でご負担いただきます。
 (監査費用を除くその他費用・手数料は、運用状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を示すことはできません。)

本資料に関してご留意いただきたい事項

【設定・運用】

SBI岡三アセットマネジメント株式会社
商号等: SBI岡三アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第370号
加入協会: 一般社団法人投資信託協会、
一般社団法人日本投資顧問業協会
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