投信窓販をリードする北國銀行を象徴するオリジナル商品、「みどりの架け橋」が導く豊かな将来とは? 投信窓販をリードする北國銀行を象徴するオリジナル商品、「みどりの架け橋」が導く豊かな将来とは?

掲載期間:2023年7月31日~2023年8月31日

FDA日米バランスファンド(積極型)『愛称:みどりの架け橋・積極型』

追加型投信/内外/資産複合

 北國銀行は、2022年11月に取り扱い全ファンドをノーロード化(購入時手数料無料化)するなど、投資信託の取り扱いにおいてフィデューシャリー・デューティー(受託者責任:顧客本位の業務運営)の実現に向けた先進的な取り組みで注目されている。2021年10月に設定された「FDA日米バランスファンド(愛称:みどりの架け橋)」は、同行がファンドの設計時から、ファンドの運用内容について同行を利用する顧客ニーズを反映した内容になるよう開発に積極的にかかわった。2023年2月には設定当初の「安定型」と「成長型」に加えて「積極型」を追加し、残高は設定から約1年半でシリーズ3本の合計で170億円を超えて順調に成長している。

 同ファンドの設定の背景から、今後の展望について、北國銀行執行役員ライフプラン部長の藪野秀章氏、ファンドの投資助言会社であるFDAlco代表取締役社長の今井豊氏、そして、ファンドの設定・運用にあたるSOMPOアセットマネジメント常務執行役員の八田真氏に、ウエルスアドバイザー代表取締役社長の朝倉智也が聞いた。

――商品の企画段階から求めたオリジナリティ

朝倉 「みどりの架け橋」は、商品企画の段階から北國銀行の希望を強く発信してSOMPOアセットマネジメント社と交渉されたと聞きます。どのような思いを込めて作ったファンドですか?

藪野氏 「みどりの架け橋」の商品企画を始めた頃、当時の北國銀行の投信のラインナップで足りないものを、現場の声も広く聞きながら議論しました。その結果、「資産形成層からリタイアメント層まで幅広くいろいろなお客様のニーズにお応えできるような投信商品」を開発したいと考えました。

 ファンドとしては、日米の債券と株式に投資するシンプルなバランスファンドでありながら、景気の波の中で最大の下落幅をなるべく抑えながら安心して保有できる商品を作りたいと考えました。価格が下落する不安を抑えることで、投資未経験の方でも資産形成を始めやすい、また、続けやすい商品にしたいと考えました。

 ファンドのコースとしては、投資資産の比率を「株式20%、債券80%」の安定型と「株式50%、債券50%」の成長型2種類でスタート、その後「株式80%、債券20%」の積極型という3本目を作りました。これらは1つ持つという使い方もできますし、ファンドを組み合わせることで、「株式30%、債券70%」、「株式40%、債券60%」など違う比率の組み合わせも作成可能となり、幅広いお客様のニーズに応えることができるようになりました。

 また、投資していただくお客様の利益を考えて、信託報酬率など運用コストはできるだけ低くしたいと考えました。年0.385%(税込み)という信託報酬率は、アクティブ運用を行うバランスファンドでは異例の低さです。この実現のためには、SOMPOアセットマネジメントさまに最大限の配慮をいただきました。2021年10月の導入当初から、購入時手数料を無料とすることでより低コストかつ中長期で効率のよい運用を目指し、幅広い層のお客様に使いやすいファンドになったと思っております。

藪野 秀章氏

株式会社北國銀行
北國銀行執行役員 ライフプラン部長
藪野 秀章氏

朝倉 コストが低いインデックスファンドのつみたてが人気を集めていますが、インデックスファンドとは異なるバランスファンドとしての使い方に特徴はありますか?

藪野氏 私どもは、ライフプランを起点として、お客様の資産形成について一緒に考えるようにしています。月次の収支によって無理なく継続投資ができる金額が決まりますが、その後、お客様の目標とされる金額や、お客様のリスク許容度などによってリスク・リターンの適正値を検討しており、お客様が無理なく投資を継続していただけるようなファンドの組み合わせを一緒に考えることが最も重要だと考えています。

 たとえば、徹底してコストにこだわって、インデックスファンドの組み合わせによって適度なポートフォリオを組んで、ご自身でリバランスをしていくという方法もあると思います。ただ、リスク商品の投資経験はあってもリバランスは難しいというお客様はいらっしゃいます。リバランスまでも含めて提供しているのが「みどりの架け橋」。ラップ口座を使ったポートフォリオ運用を行っていることに似ています。ラップ口座は、一般的に運用管理手数料が年1.5%~2.5%程度が必要なところ、「みどりの架け橋」では年0.385%で実現できます。

 私たちが地域のお客様のために、必要と感じられる商品をとことん考え、このような商品を提供したいという意見をまとめた時に、SOMPOアセットマネジメントさまにその気持ちをくみ上げていただき、非常に低い運用コストで商品を実現していただきました。「みどりの架け橋」は、現在では松井証券でも取り扱いがありますので、石川県の方ばかりでなく全国の方々にもご購入いただけるようになっています。

――展望するコンサルティングビジネス

朝倉 お客様のリスク・リターンを判断しながら、お客様に合った商品を提案するための工夫は?

藪野氏 コンサルタントはロボアドやポートフォリオ分析ツールを使用しています。ロボアドでは、リスク許容度に合わせた資産配分を提示することでお客様に合った資産の組み合わせのイメージをご確認いただけます。ポートフォリオ分析ツールでは、ロボアド診断結果の資産配分に合った商品の実際のリスク・リターンだけでなく、お客様のライフプランにおける目標に合わせたリターンが期待できるか等も確認することで、お客様お一人おひとりに合わせたご提案を行っております。

 北國銀行の特徴としては、個人の様々な金融ニーズのご相談に応じる約80名の個人コンサルティングチームがあります。支店の窓口で投資信託のお問い合わせを受けた時に、個人コンサルティングチームにトスアップする形で相談に応じる仕組みを取り入れています。また、法人のお取引を通じて、従業員の方向けに行っている職域セミナーも個人コンサルティングチームが担っており、セミナーで資産運用に興味を持っていただいた方には別途相談の場を設けるようにしています。さらに、より総合的な相談については、ライフプラン相談や投資助言などのご相談にも対応するFDAlcoのコンサルティングサービスがあります。コンサルティングの手数料を頂戴し、それに見合う専門的なアドバイスを提供するというコンサルティングビジネスを展開しております。

 銀行は、預かり資産だけではなく、住宅ローンやキャッシュレスサービス、相続対策など様々なサービスを通してお客様との接点があります。預かり資産単体で損益を考えると、「みどりの架け橋」が設定している年0.385%という手数料水準だけでは成り立ちづらいということになりますが、お客様のライフサイクルを通じたお付き合いをいただくという総合的なお取引の一環としてご案内も行っています。

朝倉 お客様の反応はいかがですか?

藪野氏 お客様お一人おひとりのリスク許容度はバラバラですが、どんなお客様にも対応できる商品として、幅広い層のお客様に購入していただいています。特に、投資経験のない方には、「自分で商品を選んで、それを分散するという手間を掛けずに済むところがすごく良い」と言っていただいています。また、既存の投資経験の豊富なお客様からも、「バランス型で低コストの商品はあまりないので良い」というお声を多数いただいています。

――FDAlcoの専門領域

朝倉 「みどりの架け橋」の基本的な資産配分について投資助言を行っているFDAlcoは、北國フィナンシャルホールディングス傘下の投資助言会社ですが、どのような特徴がありますか?

今井氏 金融商品販売・仲介を行わず、助言に特化していることが特徴です。助言の対象ですが、まず個人のお客さまと企業オーナー様向けとして、資産運用・相続・事業承継など、様々なニーズに対応したお客さま本位の中立的なアドバイスを行っています。次に金融機関や事業会社様向けの助言で、資金運用・ポートフォリオ見直しから体制作りまで幅広くコンサルティングを実施しています。現在、北國銀行の市場運用の投資助言も行っております。最後に「みどりの架け橋」のようにファンドへの助言です。助言を通じて地域を超えて多くのお客さまの資産形成に貢献していきたいと考えています。

 2023年3月に北國銀行の市場運用の主機能をFDAlcoに移管し、また6月には投資助言会社ALCOLABを経営統合し、北國銀行の市場運用部門のノウハウに加え、外部でキャリアを積んできた人材を採用していくことで運用の高度化をさらに進めています。市場運用のプロフェッショナル集団へと展開することで、金融機関から事業会社そして個人まで投資助言を幅広く行える体制を構築しております。

今井 豊氏

株式会社FDAlco
代表取締役社長
今井 豊氏

 運用は、中長期投資に基づくバランス運用に特徴があり、分散投資の徹底がポイントです。また、近年は個々のアセットクラスや個別銘柄の分析もブラッシュアップしていますので、銘柄選別をする力も高まっています。

朝倉 「みどりの架け橋」の運用助言のポイントは?

今井氏 コースによっては異なる資産ウエイトの配分変更について助言していますが、基本的なウエイトを勘案しつつも、その時々の市場環境や各資産の相場の位置などによってマクロ分析を勘案したアドバイスを行っています。たとえば、過去に日銀のYCC廃止や縮小観測が市場で台頭し円債が下落した局面において、需給ギャップがマイナス推移していることや日本のインフレが海外からの物価上昇圧力が主なものであるとの判断から円債をオーバーウエイトとしました。また、企業業績を大きく乖離する水準でPER(株価収益率)が株価を引き上げている時は、株式のウエイトを削減するような投資助言も行っています。

――長い時間軸が可能にした低コスト

朝倉 3コースのパフォーマンスの特徴は?

八田氏 3コースとも設定からの運用期間は短いものの、すでに1年半ほど運用してきている「安定型」、「成長型」は順調な成績になっています。同じ程度のリスクを取るバランスファンドのグループの中で過去1年間のトータルリターンで上位10%に入るくらいのリターンになっています。特に、2022年の運用成績が高く出たのですが、これは、利上げ、インフレなどで債券の価格が国際的に下落してバランス型が全般に運用成績が厳しかった中にあって、当ファンドは日米の株式と国債を投資対象としたバランスファンドで、円と米ドルの通貨分散の効果もあり、良いパフォーマンスに落ち着きました。また、FDAlcoの助言によってリバランス効果も上乗せされています。

「みどりの架け橋」3コースの基準価額の推移

「みどりの架け橋」3コースの基準価額の推移
「積極型」は、2023年2月27日=10,000
「バランス型(単純)」は公募投信の「バランス型」の基準価額の単純平均の推移

 コース別のパフォーマンスの目安は、「安定型」は、米国債の3分の2くらいのリスクで米国債くらいのリターンをめざす保守的な運用を行います。「成長型」は、日米の株式よりリスクを抑え、米国債より高いリターンをめざします。「積極型」は、日米の株式インデックスよりリスクを抑えつつ、日本株式と同じくらいのリターンをめざしています。いずれも市況変動時に下落率を低く抑える運用をしているところに、インデックスファンドを買うより、バランスファンドを買う意義があると考えています。

朝倉 信託報酬を低く抑えたポイントは?

八田氏 北國銀行様との打ち合わせで、北國銀行様の窓販ビジネスは変革期にあり、長期的に持っていただけ、長期的に胸を張って提案できる商品を提供したいという強い思いに動かされました。社内では、これほど低い信託報酬率では、運用会社として引き受けるのは難しいという意見もありました。しかし、20年、30年という長期の運用をめざし、真のフィデューシャリー・デューティーの観点に立った商品を提供したいという北國銀行様のお言葉でしたので、時間軸を長くとって評価することにしました。

 実際に、「安定型」、「成長型」、「積極型」ともに、時間の経過とともに、なだらかに右肩上がりの純資産総額の推移で、解約も大きくはでていません。つみたて投資で購入していただいているお客様も少なくなく、長期の資産形成を目指してファンドを使っていただいているのだと感じています。

八田 真氏

SOMPOアセットマネジメント株式会社
常務執行役員
八田 真氏

朝倉 智也

ウエルスアドバイザー株式会社
代表取締役社長
朝倉 智也

朝倉 今後の計画は?

藪野氏 7月10日の投資信託協会の公表で、新NISA「成長投資枠」の対象商品に「みどりの架け橋」が追加されましたが、将来的には新NISA「つみたて投資枠」の対象商品にもしたいと考えています。そうすることでさらにより多くのお客様に末永くお使いいただけるファンドになっていくと思っています。

 「みどりの架け橋」という愛称の中の「みどり」は、北國銀行のコーポレートカラーを意味しています。北國銀行グループとお客様をつなぐ架け橋にしたいというのが、この名前にかけた願いです。私どももお客様と一緒に架け橋を渡って、実りある豊かな将来にたどり着きたいと願っています。お客様のゴールまで末永くご一緒させていただきたいと思っています。

藪野 秀章氏 今井 豊氏

【投資信託に関する留意事項】

■投資信託は株式、公社債など値動きのある証券に投資しますので、 証券等の価格の変動 ( 外貨建ての資産に投資する投資信託においては、為替相場の変動もあります) により、基準価額は変動します。 したがって元本および分配金の保証はなく、投資金額を下回るこ とがあります。
■投資信託は預金ではなく、預金保険の対象ではありません。
■当行で販売する投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。
■投資信託の運用による損益は、 投資信託をご購入のお客さまに帰属します。
■当行は投資信託のご購入・ご換金のお申込について取扱いを行っております。投資信託の運用は、投資信託委託会社または投資顧問会社が行います。
■各商品の詳細については、各ファンドの投資信託説明書(目論見書)および目論見書保管書面等をよくお読みください。

【投資信託に関する手数料・費用】

■ご購入時 : 申込手数料/かかりません。
■運用期間中:信託報酬/信託財産の純資産総額のうち、 お客さまの保有額に対し最大年2.015% (消費税込み)
■ご換金時: 信託財産留保額/ ご換金時の基準価額に対して最大0.50% (信託財産留保額がかからないファンドもあります。)
■その他の諸費用: 監査報酬、有価証券売買時の売買委託手数料などの手数料が信託財産から控除されます。(なお、 当該費用については、運用状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を示すことはできません。) ※当該手数料・費用等の上限額および合計額については、お申込みになる個別のファンドや金額、保有期間等に応じて異なりますので、表示することはできません。

≪登録金融機関≫

商号等:株式会社北國銀行 登録金融機関:北陸財務局長(登金)第5号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会

Wealth Advisor

この資料は投資判断の参考としてウエルスアドバイザーが情報提供しております。ウエルスアドバイザーのレーティング情報は過去のパフォーマンスに基づくものであり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。また、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はウエルスアドバイザー株式会社に帰属し、許可なく複製、転載、引用することを禁じます。

広告企画・制作=ウエルスアドバイザー株式会社

Copyright© Wealth Advisor Co., Ltd.All rights reserved.