掲載期間:2026年4月8日~2026年7月8日
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第1部 マクロ経済と産業構造を読む
- 来栖氏:
- 本日はエコノミストのエミン・ユルマズさんをお迎えして、現在の世界経済や日本経済の状況、そして今後の産業構造の変化についてお話を伺っていきたいと思います。直近では日経平均が歴史的な高値圏に入り、また米国株も高値圏が続いている状況かと思いますが、このあたりの足元のマーケット環境についてはどのようにご覧になっていらっしゃいますか。
- エミン氏:
- そうですね、日本株については非常に好調な状況が続いている一方で、アメリカについては今年に入ってからはやや苦戦している印象を持っています。大きく崩れているわけではないですけれども、なかなか上値が重いというか、伸びきれない状況が続いているというのが実態だと思います。その背景として、最近かなり意識されているのがAIの負の側面ですね。これまでAIというと基本的にはポジティブな話が多かったのですが、ここにきて、ホワイトカラーの仕事が不要になるのではないかとか、あるいはソフトウェア企業の価値が下がるのではないかといった議論が出てきています。実際にアメリカではビッグテック企業がかなり大規模なリストラを行っていて、高賃金のホワイトカラーが減る一方で、パートタイムなどの低賃金の雇用が増えている、いわゆる雇用の“質”の変化が起きています。失業率そのものはそこまで悪化していないのですが、中身が変わってきているという点はかなり重要だと思います。加えて、製造業や住宅といった先行指標も弱い動きが続いているので、今後消費が崩れてくるようであれば、景気後退に入る可能性も十分あると見ています。一方で日本については、企業業績は比較的しっかりしていますが、インフレに対して賃金が追いついておらず、実質賃金がマイナスになっているという点は引き続き課題だと思います。
- 来栖氏:
- ありがとうございます。日本については少子高齢化や人口減少といった構造的な課題が長年指摘されていますが、このあたりについてはどのようにお考えでしょうか。
- エミン氏:
- そうですね、やはり労働人口が減少していくということは、供給だけではなく需要にも影響してくるので、経済全体としてはどうしても縮小圧力がかかるというのはあります。また、若年層と高齢者の割合が増えていくことで、現役世代の社会保障負担が重くなるという問題もあります。さらに、産業ごとに見ても、建設やインフラ、一次産業といった分野ではすでに人手不足がかなり深刻になっています。ただ、ここで一つ大きな変化としてAIがあります。AIによってホワイトカラーの仕事が減る可能性がある一方で、日本のように人手不足の国では、それがむしろ補完的に働く可能性もあると思っています。なので、これまで言われてきた「少子高齢化=ネガティブ」という構図が、今後は少し変わってくる可能性があると見ています。
- 来栖氏:
- そうした中で、今後どのような分野が成長しやすいのか、あるいは逆に厳しくなる分野についてはどのようにお考えでしょうか。
- エミン氏:
- そうですね、やはりAIの影響を受けやすい分野とそうでない分野がはっきり分かれてくると思います。例えばヘルスケア分野は、医師や看護師、介護といった人の関与が不可欠な領域なので、完全にAIに置き換わることは考えにくいです。また、飲食やサービス業についても、すべてが自動化されるわけではなくて、特に高付加価値な領域では人の存在が重要になります。人間は最終的に“人を信頼する”という性質があるので、完全な無人化には限界があると思っています。それと、もう少し長い目で見ると、今後20年から30年のスパンで重要になってくるテーマとして、IT・半導体、エネルギー、ヘルスケア、安全保障の4つはかなり重要だと考えています。
第2部 介護業界の構造と成長戦略
- エミン氏:
- ではここからは実際の現場のお話を伺っていきたいと思います。
先ほどの話ともつながりますが、まさにそのヘルスケア、特に介護という分野は、今後も需要が構造的に伸びていく領域だと思っています。その中で実際に事業をされている金子社長にお話を伺えるのは非常に興味深いなと思っています。まず基本的なところからなのですが、御社の事業の全体像について、改めて教えていただけますでしょうか。
- 金子社長:
- はい。当社は現在、介護、障害者支援、保育の3つの事業を展開しておりまして、そのうち約8割が介護事業となっています。介護については施設型と在宅型がありますが、当社は有料老人ホームなどの施設介護を中心に展開しています。また、今後の成長分野としては、障害者支援事業にも注力していきたいと考えています。
- エミン氏:
- なるほど、ありがとうございます。今お話を伺っていても、やはり介護が中心で、その中で今後は障害者支援にも広げていくということですね。一方で、この介護業界って、外から見ているとかなりプレイヤーが多くて、構造的に分散している印象があるのですが、実際の業界構造についてはどのように見ていらっしゃいますか。
- 金子社長:
- おっしゃる通りで、非常に分散している業界です。小規模な事業者が多く、また株式会社だけでなく、社会福祉法人や医療法人なども多く参入しています。そのため大手が少なく、今後は再編の余地が大きいと考えています。
- エミン氏:
- やはりそうですよね。そうすると、今後は自然と再編が進んでいくという見方でよろしいのでしょうか。特に最近は投資ファンドの動きも目立ってきている印象がありますが、そのあたりはいかがでしょうか。
- 金子社長:
- はい、投資ファンドの参入もあり、M&Aを通じた再編は進みやすい環境になっています。当社としてもこれまでに20件以上のM&Aを実施しておりまして、今後も継続していく方針です。
- エミン氏:
- なるほど、かなり積極的に取り組まれているのですね。一方で、この業界は人材不足が非常に大きなテーマだと思うのですが、この点についてはどのように対応されていますか。
- 金子社長:
- はい、人材不足は非常に大きな課題です。特に介護や医療はAIで代替が難しい分野ですので、人材確保は極めて重要です。その一方で、バックオフィス業務についてはDXやAIを活用して効率化を進めています。つまり、人が担う部分とテクノロジーで補完する部分をしっかり分けているということです。
- エミン氏:
- 非常に合理的な考え方だと思います。その中で、御社の競争力の源泉というのはどこにあるとお考えでしょうか。例えば、他社と比べたときの強みの部分ですね。
- 金子社長:
- 当社の強みは、立地とコスト構造にあります。駅に近い好立地でありながら、高品質なサービスを比較的低価格で提供するモデルを構築しています。通常はなかなか成立しないモデルですが、徹底したオペレーション管理によって実現しています。
- エミン氏:
- なるほど、立地とコストの両立というのはかなり難しいと思うのですが、それを実現されているということですね。最後に、今後の成長戦略についても少しお伺いできますでしょうか。
- 金子社長:
- はい。コスト構造の改善として、食事の内製化や農業分野への参入などを進めています。
また、エネルギーコストへの対応として再生可能エネルギーの活用も検討しています。
さらに、障害者支援分野において新しいビジネスモデルの構築にも取り組んでいきたいと考えています。
- エミン氏:
- ありがとうございます。最後に投資家の皆様に向けてメッセージをお願いできますでしょうか。
- 金子社長:
- これまで様々な環境変化がありましたが、現在は成長に向けた基盤が整ってきたと考えています。今後は安定した成長をしっかりとお示ししていきたいと思っておりますので、引き続きご期待いただければと思います。
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