米国で拡大を続けるアバンティス・インベスターズ 日本でも話題の『アクティブETF』の魅力に迫る 米国で拡大を続けるアバンティス・インベスターズ 日本でも話題の『アクティブETF』の魅力に迫る

掲載期間:2024年3月21日~2024年4月22日

ETFやインデックスファンドなど、コストを抑えた分散投資が日本でも主流となってきている。その中で、日本では徐々に「アクティブETF」という新たなジャンルが認知され始めた。
米国では既に人気が高く、その残高も急速に増加しているアクティブETFだが、近年では低コストながらもベンチマークを上回るパフォーマンスが期待できる選択肢として、米国における投資一任サービスのパーツなどにも活用されている。今回、ウエルスアドバイザー代表取締役社長の朝倉智也が、野村證券の投資一任サービス「野村SMA(エグゼクティブ・ラップ)」にも採用され、米国でも残高を急拡大させているアバンティスのアクティブETFについて、同部門のチーフ・インベストメント・オフィサーを務めるエドアルド・レペット氏にその特徴と強みを聞いた。

アバンティス・インベスターズ

アバンティス・インベスターズ
  • 2023年12月末現在
    出所:アバンティス・インベスターズ
朝倉:
アバンティスは、アメリカン・センチュリー・インベストメンツ(ACI)の中の独立したブランドの1つとして、大きな成功を収めているアクティブETFの運用を担っています。アバンティスとはどのような部門なのか、ぜひ教えてください。
エドアルド氏:
アバンティス・インベスターズは、2019年に設立され、今年で5周年を迎えます。ACI内の独立したブランドの1つであり、金融サイエンスに基づき、顧客へ投資ソリューションを提供するよう設計された「アクティブETF」を主に運用しています。拠点はカリフォルニア州ロサンゼルスです。チーフ・イベストメント・オフィサーとして私が取り仕切っていますが、2023年12月末時点で約40名程がアバンティスに属しており、内、ポートフォリオ・マネージャーは6名となっています。アバンティスのメンバーは全員ACI籍であるものの、名刺やメールアドレスはアバンティス名義のものを使用するなど独自性を持っているのが特徴です。一方で、人事・法務・ITや、トレーディングといったバックオフィス業務全てはACIの部隊が行っており、効率的な運営を行っています。
朝倉:
アバンティスは、先ほどご紹介の通り、アクティブETFの運用を担っていらっしゃいます。ぜひ、アクティブETFについて教えてください。
エドアルド・レペット氏

アバンティス・インベスターズ
チーフ・インベストメント・オフィサー
エドアルド・レペット

エドアルド氏:
まずETF(上場投資信託)は、1日に1回算出される基準価額で取引が行われる非上場の投資信託とは異なり、取引所の取引時間内で市場の動きを見ながらリアルタイムで取引できる特徴があります。そして投資信託の種類にはアクティブ運用とインデックス運用がありますが、アクティブETFはその名の通り、特定の指数やベンチマークに連動することを目指していないETFのことを指しています。米国では1993年に初めてETFが発足し、2008年に初めてアクティブETFが発足しました。足元で米国のETF全体の残高は8兆ドル超にのぼりますが、そのうちアクティブETFが占める割合は歴史がまだ浅いこともあり、7%程度なのです。しかし資金流入に関して言えば、2023年通年では純流入額全体の20%超を占めており、今はまさに”アクティブETFの時代”と言えるでしょう。

アクティブETFとは

  • アクティブETF(アクティブ運用型ETF)とは、従来のインデックス連動型ETFと異なり連動する指標を持たないため、指標の動きに縛られずに柔軟な運用を行うことが可能なETFで、ベンチマークを上回る成果を目指して運用が行われる。
  • ETFの特性を活かして、低い運用コストで、アクティブ運用の投資成果が期待できる投資手段として注目を集める。
アクティブETFとは
  • *上記はイメージであり、必ずしもこのような投資結果になるわけではありません。アクティブ運用は、ベンチマークを定めない場合もあります。
    上記はアクティブETFの説明の一部であり、全てを網羅するものではありません。また、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。
    出所:アバンティス・インベスターズ
朝倉:
なるほど、アバンティスは”アクティブETFの時代”の潮流に乗った先端を行く企業なのですね。そのアクティブETFの中でも御社は特に成功を収め残高を増やしているように見られますが、その要因とは?
エドアルド氏:
アバンティスとして最初のアクティブETFを設定したのが2019年9月ですが、5周年を迎える2024年現在で、アバンティスの運用残高は約400億ドル近くにまで達し、好調な資金流入が続いています。アバンティスが提供する非常に優れた投資戦略と魅力的なコスト水準に加えて、米国の「マネージドアカウント」(日本でいう「投資一任サービス」)におけるトレンドが相まって追い風となり、この急成長を実現してきました。
米国のマネージドアカウントはコミッション型の手数料形式ではなく、残高に連動したフィー型手数料契約であることが一般的です。しかし、このマネージドアカウントでも手数料の引き下げやパフォーマンスの向上が近年大きく求められているのです。そのため、構造的にコストを抑えることが出来るETFが注目を集めており、足元ではコストを抑えながらも優れたパフォーマンスを求める投資家が増加している現状もあり、アクティブETFの需要が高まっています。アバンティスのアクティブETFもこうした業界のトレンドの追い風を受け、急速に残高を拡大させてきました。

アバンティス・インベスターズの運用資産残高推移

アバンティス・インベスターズの運用資産残高推移
  • 期間:2019年9月18日~2023年12月29日、日次
    出所:アバンティス・インベスターズ
朝倉:
なるほど、現代の米国における投資一任サービスの環境に非常に適した運用手法として残高が増加してきたのですね。アクティブETFについては、アクティブ運用というだけあり、運用戦略もより重要になってくると思います。アバンティスならではの特徴はどこにあるのでしょうか。
朝倉 智也

ウエルスアドバイザー株式会社
代表取締役社長
朝倉 智也

エドアルド氏:
「アクティブETF」に求める投資家のニーズは何かを考えた際に、インデックス運用のような低コスト・高分散と、アクティブ運用のようなアウトパフォーマンスへの期待の両方であると考えました。当たり前のことですが、インデックス運用ではその連動対象指数に対するアウトパフォーマンスを諦める必要があるからです。より高いパフォーマンスへの期待を実現するために、何十年にもおよぶマーケットデータや学術研究を基にしたアプローチによって、相対的にバリュエーションが低いかつ収益性の高い銘柄に私たちは注目しています。そして(1)低コスト(2)高分散(3)高パフォーマンスの可能性、を投資家に提供することを目指しています。
(1)低コストに関しては、ETFが投資信託よりも構造的にコストを抑えることが可能という点があります。加えて、銘柄分析や配分においてシステマティックなアプローチを採用し、データとテクノロジーを駆使することでポートフォリオ・マネージャーの効率性を高めています。そうすることで、戦略ごとに専任アナリストを採用する必要が無くなり、低コストを実現する要因の1つとなっています。そしてACIのミドル・バックオフィス機能を利用して規模の効率性を高めていることも、コスト抑制の実現につながっています。
エドアルド氏:
(2)高分散に関しては、アバンティスのアクティブETFでは数千銘柄でポートフォリオを構築していることが特徴です。場合によっては指数よりも構成銘柄数が多くなることもあります。これもシステマティックに銘柄分析・配分をしているからこそ実現できます。この高分散によって、マンパワーによるアナリストがカバーしきれないような小型株や新興国地域の銘柄への投資機会を容易に提供することができます。足元のマーケット環境を踏まえると、アバンティスのアクティブETFへの潜在的なニーズはより高まっていると言えるでしょう。
最後に、(3)高パフォーマンスの可能性についてです。インデックス運用に求められる低コストや高分散を実現する中で、アクティブ運用で求められるアウトパフォーマンスも当然目標としています。競合には通常のアクティブ運用ファンドも含まれるのです。2019年9月に初めてローンチした5本のアクティブETFは、設定来で3年以上の実績トラックレコードがありますが、2023年12月末時点での3年および設定来のパフォーマンスでは、5本全てが各ベンチマークのパフォーマンスを上回っています。もちろん競合戦略に対しても相対的に優位なパフォーマンスを実現しており、その結果がアバンティスが投資家に支持され、設立以来急速に成長してきたことに表れています。

アバンティス・インベスターズのアクティブETFのポイント

アバンティス・インベスターズのアクティブETFのポイント
  • 出所:アバンティス・インベスターズ
朝倉:
大変詳細にお話をいただきありがとうございます。(1)低コスト(2)高分散(3)高パフォーマンスの可能性、インデックス運用とアクティブ運用の非常にいいところを取っており、それをシステマティックに運用する。御社ならではの特徴であり、強みであると言えますね。実際に日本の投資家は御社の運用戦略を国内で購入する場合にはどのようにしたらよいのでしょうか。
エドアルド氏:
先ほどお話したアバンティスとして初めてローンチした5本のETFのうち4本が、日本では野村證券の「野村SMA(エグゼクティブ・ラップ)」の運用パーツそして外国ETFとしての取り扱いが開始されています。ぜひ、その運用手法を体感していただきたいと思っています。アバンティスが運用するアクティブETFは、相対的に低いバリュエーションかつ収益性の高い銘柄注目することで低コスト・高分散を実現し、高パフォーマンスへの期待に応えてきました。競合他社を凌駕するアウトパフォーマンスの可能性とインデックス運用のような一貫性の両方を兼ね備えており、加えてそのシンプルで分かりやすい商品性は、日本の投資家の皆様にとっても、それぞれの投資目標を達成するための優れた投資対象であると信じています。今回アバンティスの戦略を日本にお届けできることをACIそしてアバンティスメンバー一同、大変嬉しく思っています。
朝倉:
本日はありがとうございました。
エドアルド氏:
ありがとうございました。
会社(社内)背景含めたエドアルド氏写真③

アメリカン・センチュリー・インベストメンツ(ACI)とは

1958年に「お客様の成功が、やがて私たちの成功となる」というシンプルな理念を基にジム・ストワーズが設立。本社はミズーリ州カンザスシティ。顧客の経済的自立を支援するために設立以来運用パフォーマンスを最も重視し、純粋な資産運用業のみを扱う未上場の独立系企業として、「Prosper With Purpose®(豊かな未来のために)」を信念としている。創業者のジム・ストワーズと妻ヴァージニアは共にがんを経験しており、その経験から、複雑な疾患の研究資金調達には新たなアプローチが必要であると考え、多額の私財を寄付し1994年にストワーズ医学研究所を設立。同研究所は、生命を脅かす疾患を克服するための研究に専念する世界レベルの生物医学研究組織で、経済的株式持ち分の約44%を所有するACIの大株主となっている。同研究所はACIの大株主として毎年配当金を得ており、その配当金は研究所の安定した研究資金となっている。また2016年5月には野村ホールディングスが経済的株式持ち分の約40%を取得し、戦略的パートナシップを締結。野村ホールディングスはACIの取締役会11議席のうち2議席を保有し、グローバルでのビジネスの多角化を実現している。残りの経済的株式持ち分約16%は、従業員およびその他の株主が保有。

ここに表明される意見は、アメリカン・センチュリー・インベストメンツの意見であり、アメリカン・センチュリー・インベストメンツのポートフォリオの将来のパフォーマンスを保証するものではありません。特定の保有銘柄に関する記述は、個人的見解を示すものであり、それら見解に関連する報酬は発生していません。この情報は参考情報の提供のみを目的としており、投資アドバイスを目的としたものではありません。特定の有価証券への言及は、説明目的のためのみであり、有価証券の購入または売却の推奨を意図したものではありません。

Avantis Investors

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